16世紀の礼拝場遺構か 大十字架が立っていた跡とみられる円形状の石組み遺構=平戸市猪渡谷町 「キリシタンの墓」と伝えられる平戸市猪渡谷(いとや)町の「クロスバル」を専門家が調査し、巨大な十字架が立っていた跡と考えられる石組み遺構を確認した。禁教以前のキリシタンが礼拝した16世紀の「クルス(十字架)場」だった可能性が出てきた。専門家は「初期キリシタン時代の貴重な遺構かもしれない」と注目している。 ■半円状の丘 クロスバルは中山間地域の谷間に位置するなだらかな半円状の丘陵で、樹木が生い茂っている。本格的な調査が行われたことはなく、実態は謎だった。 石造物研究者で長崎歴史文化博物館研究グループリーダーの大石一久さん、元平戸市教委学術専門幹の萩原博文さん、同市生月町博物館島の館学芸員の中園成生(しげお)さんら研究者が1月、合同調査を行った。 調査では、東西約20メートル、南北約10メート
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