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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (13)

  • 「河野談話さえ葬り去れば大勝利」脳の恐怖 - Apeman’s diary

    河野談話発表に至るまでの日政府による調査が不十分なものでしかなかったことは、私などもかねてから指摘してきたことです(例えばこれ)。そしてその後の研究者や市民団体による調査は河野談話の根拠を揺るがすどころか、より確かなものとしてきました。 したがって、いくら当時の聞き取り調査にケチをつけたところで河野談話をひっくり返せるわけではありませんし、維新の無責任な煽りに乗っかって安倍内閣が河野談話見直しを示唆するようなことでもあれば、深刻な「外交敗戦」が訪れるでしょう。「もういっそそこまで行った方がいいのじゃないか?」と思わないでもありませんが。 さらに、河野談話の根拠を問い直そうとするならば、第一次安倍内閣がついた嘘が改めて問題になる可能性もあります。当時日政府が集めた資料の中にはバタビア臨時軍法会議の記録が含まれていたにもかかわらず、「同日の調査結果の発表までに政府が発見した資料の中には、軍

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    usataro
    usataro 2014/02/22
  • アメリカとの戦争すら忘れているのでは? - Apeman’s diary

    この社会のアジア太平洋戦争についての記憶が対米戦のそれに偏していることはたびたびこのブログで話題にしてきましたが、どうもいまの日の右派は「日アメリカ戦争した」ことすら忘れているのではないか、と思えてきました。 ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年2月20日 「ナショナリスト田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標」 衛藤・dissapoint・晟一とか麻生・外務省に正式に抗議が来たという話を聞いたことがない・太郎なんかについても言えることですが、自分たちの音をアメリカがうけいれてくれるはずだ、と思えるのがすごすぎます。アメリカ戦争したことをすっかり忘れている、という仮定をおいてはじめて、彼らの言動は理解可能なものとなります。

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    usataro 2014/02/22
  • 「英霊か犬死にか」ほか - Apeman’s diary

    「薔薇、または陽だまりの」さん経由で。 テレメンタリー2010 「英霊か犬死か〜沖縄から問う靖国裁判〜」 原告-崎原「戦死した母が命(ミコト)、神として靖国に祀られていたとは。死者に対する最大の冒涜だ!」 原告-安谷屋「たった2歳の弟が球(たま)部隊所属で死んだとして英霊にされている。祭神の名簿から削除して欲しいんです」 戦争で国のために命を捧げた軍人軍属246万柱を「神」として祀る靖国神社。そこに沖縄戦で死んだ民間人6万人近くが祀られていることはあまり知られていない。なぜ、軍人でもない沖縄戦の犠牲者、しかもゼロ歳児までが「軍神」や「英霊」となってしまったのか。 無断で祀られた家族の名前を祭神名簿から消してほしいと、沖縄の遺族たちは国と靖国神社を相手取り、裁判を起こした。そこには、国が戦後補償のような形で整備した「援護法」により、援護金をもらう代わりに一般の住民が「準軍属」と扱われるとい

    「英霊か犬死にか」ほか - Apeman’s diary
    usataro
    usataro 2010/09/02
    「遺族に戦傷死の連絡すらしない国家が靖国神社には戦傷死者のリストを渡していた」
  • 「歴史の評価は歴史家に任せ」 - Apeman’s diary

    菅首相の「談話」をめぐる反応として予想通り「歴史の評価は歴史家に任せ、政治は慎重であるべき」論が出てきた。そもそも現在の国際関係にも大きな影響を与えている近現代史の評価を抜きにした政治なんてありえないわけだが、おまけにこれを言っているのがほかならぬ安倍晋三だから笑ってしまう。国際社会や学会で主流となっている歴史理解をひっくり返すべくさまざまな政治的策動をやってきた当事者ではないか。「満州に対する権益は第一次世界大戦の結果、ドイツの権益を日が譲り受けた面があります」などと、受験生には聞かせたくない失言をしたのは誰だ? 自分が党総裁の時、歴史学の通説に逆らう議連の活動を抑制しようとしたのか?

    「歴史の評価は歴史家に任せ」 - Apeman’s diary
    usataro
    usataro 2010/08/12
    官邸主導でどんどん教科書の中身に介入するみたいなこと行ってた内閣は誰の内閣だったっけ?ほんとどの口が言ってんだか。
  • 文書公開の意義 - Apeman’s diary

    法華狼さん経由で。 TOKYO Web 2010年8月1日 「『受忍論』に異論出ず 『被爆者 ぴんぴんしている人も多い』」(魚拓) 記事ではとりわけひどい部分が紹介されているから……というのはあろうが、「どうせ公開されまい」と高をくくったかのような発言のオンパレード。だから公文書の公開には意味がある。 もっとも西日新聞によれば厚労省は当初「議事録は残っていない」とほざいていたとのこと。公務員の給料減らしたりすることより、この手の資料隠しを厳罰に処すことの方がよっぽど重要だろう。

    文書公開の意義 - Apeman’s diary
    usataro
    usataro 2010/08/10
    醜悪さが丸出しのこういう文書は、役所はさすがに隠そうとするのだな。/これもやっぱり政権交代がもたらした一つの成果なんだろうか。
  • “戦争の経験を問う”ことについて - Apeman’s diary

    以前にちょこっと言及した岩波のシリーズ「戦争の経験を問う」、笠原十九司さんの『日軍の治安戦――日中戦争の実相』が刊行されたのでいま読んでいるところです。同書では笠原さん自身の先行する業績として『岩波講座 アジア・太平洋戦争 5 戦場の諸相』に収録された「治安戦の思想と技術」が言及されているのですが、後者の目次と「戦争の経験を問う」の全巻構成を比較すると、このシリーズそのものが『戦場の諸相』の発展という側面をもっていることがわかります。笠原さん以外に両方に寄稿している研究者の書名(予定を含む)と論文名を「戦争の経験を問う」『戦場の諸相』の順に並べると次のようになります。 山田朗、『兵士たちの戦場――体験と記憶の歴史化』/「兵士たちの日中戦争」 吉田裕、『兵士たちの戦後史』/「アジア・太平洋戦争の戦場と兵士」 中村秀之、『〈特攻隊〉の系譜学――イメージと語りのポリティクス』/「特攻隊表象論」

    “戦争の経験を問う”ことについて - Apeman’s diary
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    usataro 2010/06/06
    「戦争が終わってから自分が生まれるまでの期間」より「自分が生まれてから現在までの期間」の方がずっと長くなっている/
  • 『内奏―天皇と政治の近現代』 - Apeman’s diary

    後藤致人、『内奏―天皇と政治の近現代』、中公新書 先日言及した『新・現代歴史学の名著』と一緒に買ってきたもの。「上奏」「奏上」「内奏」「密奏」などさまざまに表現される「奏」の実態や変遷を幕末から近年に至るまでの期間について論じるというもの。ただし分量的には昭和期の「奏」についての記述が圧倒的に多い。これは現代の読者の関心を考えれば当然のことか。第5章、6章が戦後昭和期の「内奏」を主題としており、新憲法下での昭和天皇の政治関与を明らかにしている。タイトルが「内奏」となっているのは、戦前・戦中においては「公文式」「内閣官制」など国家法の枠組みに位置づけられた「法律・勅令など天皇裁可を必要とする公文書の天皇への報告手続き」(11頁)であった「上奏」が現憲法下では消滅し、インフォーマルな政治的慣習であった「内奏」が継続することになったため、幕末期から現代までをカヴァーする書の一貫した対象になりう

    『内奏―天皇と政治の近現代』 - Apeman’s diary
    usataro
    usataro 2010/04/05
    今読んでる。始めの方は制度史的な記述が多いのでちょっと取っつきにくいかもしれない。
  • 「日韓歴史共同研究」とナショナル・ヒストリー - Apeman’s diary

    先日報告書が発表された第二期の「日韓歴史共同研究」については、まだ第3分科会(近現代)と教科書小グループの目次に一通り目を通して、いくつかの論文を斜め読みした程度なのだが、「日中歴史共同研究」と比較すれば(政治外交史や軍事史以外の)多様なアプローチが採用されている点は注目に値する(これは第一期についても言える)。他方で、「日中共同研究」よりも問題をはらんでいるのではないかと思われる点もある。「黙然日記」さん経由で「古田博司」という名前を目にしたのでその業績を調べたところ、「あちゃ〜」と声を上げてしまった。 http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166605200 この点については ni0615 さんが詳しく紹介されています。なお、「「韓国は外国人に地方参政権を与えた。日も見習え」といわれたら」と

    「日韓歴史共同研究」とナショナル・ヒストリー - Apeman’s diary
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    usataro 2010/03/28
    教科書小グループの日本側の人選はかなり恣意的な気がする。とりあえず筑波の人と帝京の人が極端に右寄りなのは把握した。
  • アパグループ第2回懸賞論文最優秀賞 - Apes! Not Monkeys! はてな別館

    http://www.apa.co.jp/book_report2/index.html できたばかりで歴史のない賞というのは賞が受賞作にお墨付きを与えるというよりむしろ受賞作によって賞の値打ちが決まるものですが、アカポスを持っていて*1なおアパグループの懸賞に応募する人がいるというのは驚きです。まあ審査する側にも上智大学名誉教授とか拓殖大学大学院教授が並んでいるわけですが。 さてその第2回最優秀賞受賞作、タイトルの「天皇は当に主権者から象徴に転落したのか?」を目にしたときには「現憲法下でも天皇は主権者である」という主張が展開されているんだろうと期待しました。あるいは「明治憲法下においても天皇は主権者ではなかった」と主張しているのでは、と。それくらいでないと第1回受賞作のぶっ飛び具合に比肩できないじゃないですか。ところが、実際に読んでみると・・・・・・。 確かに、現在の憲法において天皇は

    アパグループ第2回懸賞論文最優秀賞 - Apes! Not Monkeys! はてな別館
    usataro
    usataro 2009/11/02
    ←もちろん「論文」が。こういうことを元皇族の子孫が書くってのがますます終わってる。
  • この面の皮の厚さはオゾンホールの穴埋めに利用できないだろうか - Apeman’s diary

    asahi.com 2009年7月10日 「核密約文書、外務省幹部が破棄指示 元政府高官ら証言」(魚拓1ページ目、2ページ目) 日米両国が、60年の日米安保条約改定時に、核兵器を搭載した米艦船の日への寄港や領海通過を日が容認することを秘密裏に合意した「核密約」をめぐり、01年ごろ、当時の外務省幹部が外務省内に保存されていた関連文書をすべて破棄するよう指示していたことが分かった。複数の元政府高官や元外務省幹部が匿名を条件に証言した。 01年4月に情報公開法が施行されるのを前に省内の文書保管のあり方を見直した際、「存在しないはずの文書」が将来発覚する事態を恐れたと見られる。 (中略) 元政府高官は、文書が破棄された判断について「遠い昔の文書であり、表向きないと言ってきたものを後生大事に持っている意味がどこにあるのか」と説明した。(後略) 記事中にもあるように米側で公文書が公開されており、当

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    usataro
    usataro 2009/07/11
    ほんと官僚には歴史的感覚が欠落してるな。/「密約」をめぐって日米間の外交問題になった時に日本はどうやって対抗する気か。そういう配慮すら欠けている。
  • 「あなたたちの尊い犠牲の上に」 - Apeman’s diary

    昨日紹介した『地獄の日兵』の「おわりに」より。 戦後、とりわけバブル景気華やかだったころ、数多くの戦友会によって頻繁に行われた慰霊祭の祭文に不思議に共通していた言葉がありました。 「あなた方の尊い犠牲の上に、今日の経済的繁栄があります。どうか安らかにお眠りください。」 飢え死にした兵士たちのどこに、経済的繁栄を築く要因があったのでしょうか。怒り狂った死者たちの叫び声が、聞こえて来るようです。そんな理由付けは、生き残った者を慰める役割を果たしても、反省へはつながりません。逆に正当化に資するだけです。実際、そうなってしまいました。 今日もあちこちで「尊い犠牲」という言葉が口にされるのでしょう。 昨日新聞で読んでここでもとりあげようと思っていたのですが、「戦争を語り継ごうブログ」さんが先にエントリにされていました。朝日新聞8月14日夕刊(関西版のみ?)、「勝手に関西 世界遺産 登録番号180 

    「あなたたちの尊い犠牲の上に」 - Apeman’s diary
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    usataro 2008/08/16
    なんか書く。
  • 「ありえない」論法と否定論存続の背景 - Apeman’s diary

    (1) 最初に、なにをもって「南京事件否定論」と呼んでいるのか、「歴史修正主義」と呼んでいるのかを再確認しておきましょう。南京事件否定論を巡る議論に馴染みのない方がこの数日おいでになっている可能性が高いので。 「否定論」「修正主義」と私が呼ぶ第一の基準は、犠牲者数推定の数ではありません(結果的には数がメルクマールになりますが)。犠牲者数推定を行なう手法、そしてなによりその目的が基準です。例えば秦郁彦の『南京事件』(中公新書)では、当時(1986年刊行)入手可能だった「日軍の公的記録を個別に割引せず、そのまま積みあげてみた」結果として、「捕らわれて殺害された中国兵の推計」を3万人としています。笠原説との違いは「捕われて殺害された」ケースに限定するかどうかによるところが大きく、捕虜の殺害についてあれこれ正当化し割り引くことはしていません*1。また民間人の犠牲についての中国側の主張に対しても次

    「ありえない」論法と否定論存続の背景 - Apeman’s diary
  • しらじらしさの見本 - Apeman’s diary

    YOMIURI ONLINE 2007年10月7日 「72年沖縄返還時、「核密約」示す米公文書を発見」 1972年の沖縄返還後に、米軍が有事に際し核を持ち込むことを認めた「密約」が、69年11月に当時の佐藤栄作首相とニクソン米大統領の間で行われた首脳会談で取り交わされていたことを裏付ける米政府の公文書が6日、見つかった。 密約については、佐藤首相の私的な密使として対米交渉にあたったとされる京都産業大教授の若泉敬氏(故人)が著書で明らかにしていたが、日政府は存在を否定している。密約の存在が米側の公文書で初めて明示的に裏付けられたことになる。 (後略) まあこれも先日とりあげた“CIAが岸信介(自民党)に資金供与を”と同じく、なにをいまさら的ニュースではあります。「西山事件」で問題になった方の密約同様、リアルタイムで半ば公然の秘密だったわけで。もちろん、それが米公文書の公開で裏付けられるとい

    しらじらしさの見本 - Apeman’s diary
    usataro
    usataro 2007/10/08
    戦後の日本政府公文書の公開制度で、こういうのがどう処理されてるのかが気になる。
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