アメリカのネット通販大手、アマゾンが手がける電子書籍の読み放題サービスをめぐって、大手出版社が一方的に配信を停止されたとして抗議声明を出した問題で、アマゾン側が提示した「特別条件」が、その背景にあることがわかりました。 今回の問題をめぐっては、アマゾン、出版社の双方とも個別の契約内容を明らかにしていませんが、NHKは、アマゾンが委託した仲介役の取次会社が出版社に提示した資料を、独自に入手しました。 それによりますと、アマゾンの電子書籍の読み放題サービスでは、税込みで月額980円の購読料はアマゾンと出版社で50%ずつ折半したうえで、出版社の間では、490円を書籍の価格と読まれた書籍の数に応じて、各社に配分される方式となっています。 さらにアマゾンは、サービス開始からことしの年末まで「期間限定特別条件」を設定し、1冊ごとに販売する通常の電子書籍と同様のかたちで出版社に支払いを行うとしていました