現在の日本の商標制度は先願主義と登録主義が基本です。特許庁に対して先に出願手続を行なった人に権利が付与される制度です。この制度により、「ティラミスヒーロー」事件のように他人が先に使っていた商標を後から勝手に登録して乗っ取ることが可能になるのが問題だと主張する人もいるようです。もっと良い制度がないかを検討してみます。 先に商標を使用した人に権利が与えられる先使用主義はどうでしょうか?何となくフェアーな気がします。しかし、現実には日本全国で使用されているすべての商標を把握することは困難です。たとえば、シンガポールの「ティラミスヒーロー」が日本に本格的に進出し、さあ事業拡大だという時に、「実はその名前は北海道の民宿で2000年から使ってたんですけどー」という人が登場しないとは限りません。先使用者がいつ出てくるかわからない安心できない状況が続くことになります。ここでは、調査費用が十分に出せない小規
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