年の瀬の日本を襲った突然の大豪雪。多くのドライバーが寒さに震え、空腹と寝不足に苛まれながら夜を明かした。もしも、同じ状況でEV(電気自動車)が立ち往生していたら――。そこには、世界的なEV化の波にさらされる日本が熟慮すべき課題があった。 【写真】「クラウン」史上もっとも売れたモデルは? *** 氷点下まで冷え込んだ深夜の高速道路に、ヘッドライトの灯りが一直線に並ぶ。どの車のルーフにも、真新しい雪がこんもりと積もっていた――。 日本海側を中心に降り続いた大豪雪の影響で、昨年12月16日の夕方から、関越自動車道では大規模な渋滞が発生。一時は上下線合わせて2千台を超える自動車が立ち往生する事態となった。除雪のために自衛隊まで出動し、すべての車が移動を終えたのは52時間後のことだった。 新潟県南魚沼市消防本部の若井高志・消防次長が振り返るには、 「2019年は雪がほとんど降らなかったんですが、今回
