凍雲篩雪(50)小保方晴子『あの日』とマスコミ 小保方晴子の手記『あの日』(講談社)が刊行されたのは一月二十九日である。アマゾンレビューでは現在(三月二日)五〇〇を越えるレビューがつき、五点が三六三、一点が一三〇程度となっており、擁護派と批判派で激しい論戦がそのコメント欄で行われている。また「リテラ」でエンジョウトオルという人が、複数で研究していたのが、たまたま小保方が目立ったためスケープゴートにされたが、小保方が混入や捏造に加わっていないとは言い切れないと論じている。 小保方は若山照彦にハシゴを外されたと批判しており、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞の須田桃子も、報道被害というほどのひどい取材をしたと批判されている。 私は読んでみて、STAP細胞なるものがあるかどうかは分からないが、若山がろくに説明もせず逃げているのは確かだなと思ったし、小保方がスケープゴートにされたというの