本好きの京大院生が「人生を狂わす名著」を紹介する書評本が話題を呼んでいる。国内外の名作をエッセー風にブログで紹介したところ反響を呼び、書籍化された。 本のタイトルは「人生を狂わす名著50」(ライツ社)。筆者の三宅香帆さん(24)は京都大大学院人間・環境学研究科修士2年生。万葉集研究の傍ら、京都市東山区の書店「京都天狼院(てんろういん)」で働く。1カ月に平均10~15冊の本を読む読書好きだ。 2016年6月、三宅さんは同店のウェブサイトに「京大院生の書店スタッフが『正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね』と思う本ベスト20を選んでみた。」と題した記事を投稿した。すると、「チョイスが渋い」「読書欲が刺激された」などと話題に。気に入った記事を登録する「はてなブックマーク」の登録数で年間2位となり、昨年9月に書籍化された。 太宰治、村上春樹、ミラン・クンデラ、J・D・サリンジャーといった国内外の作家