岸田首相(自民党総裁)は、10日に内閣改造と自民党役員人事を行う意向を固めました。当初は参院選直後に行われるものとされ、参院選中には「秋のいつもの時期」に内閣改造と自民党役員人事が行われる見通しに変わったところでしたが、急遽来週にも行われることになったのは、多くの理由があります。 旧統一教会問題による内閣支持率低下 旧統一教会(世界平和統一過程連合)の問題が長期化する見込みだ(写真:つのだよしお/アフロ) 安倍晋三元首相銃撃事件に関連した旧統一教会の問題は、事件から約1ヶ月経とうとしている現在でも全く幕引きをする気配はなく、むしろ尾を引いている状況です。共同通信社の世論調査では内閣支持率が12・2ポイントも下がるなどさらなる実態解明の声も大きく、参院選勝利後の一般的な支持率推移の傾向とは乖離している状況です。 仮に9月まで内閣改造を行わない場合、この現状をさらに1ヶ月以上黙認することになり