この画像を大きなサイズで見る 我々は、自分には信念もモラルもあり、いかなる状況においても惑わされないと思いたがっている反面、ほとんどの人が、他人の行動に引きずられてしまう傾向にある。特に、個が確立されていない社会や、精神的に未成熟な子どもにはこの傾向が強いと言われている。 人は集団になると、いったいどうしてこんなに、意味不明で、暴力的で狂気な行動に走ってしまうのだろう。社会心理学者はこれを群集心理(集団心理)と呼ぶ。過剰な集団心理はいじめや差別を助長する要素のひとつであり、社会に重大なひずみをつくる。 ここでは群集心理が引き起こした10の事例を見ていくことにしよう。 10.山の草原での大虐殺 この画像を大きなサイズで見る 1857年、モルモン教徒たちがカリフォルニアに向かう移民家族の馬車の列を見つけた。どういうわけか、彼らはこの通りすがりの者たちに脅威を感じ、攻撃しなくてはならない衝動にか