事故車両を見に訪れた遺族の藤崎光子さん=7日午前、兵庫県姫路市、新井義顕撮影事故車両と対面し、引き揚げる遺族の奥村恒夫さん(中央)=7日午後、兵庫県姫路市、新井義顕撮影 JR宝塚線(福知山線)脱線事故で大破し、乗客ら107人が死亡した事故車両(7両編成)の公開が、6日から遺族ら被害者を対象に始まった。2005年4月の事故後に現場から撤去されて以来、見ることがかなわなかった遺族らは、改めて大切な人の最期の場と向き合った。 車両を証拠品として預かっていた神戸地検から、1日付でJR西日本に返されたのを機に公開された。対象は被害者に限り、一般人や報道関係者には非公開となっている。 犠牲者が集中した1〜4両目の車両は、兵庫県姫路市の山陽新幹線の高架下に保管されている。妻を亡くした50代の男性は6日午前、始発電車に乗り込み訪れた。 「痛かったんやろな、ということがリアルに伝わってきた。気持ちが