それまで接点のなかった11人を前に、ジョナサン・パトリック(69)は言った。「間違った意見というものはない。この部屋にそれぞれの真実を持ち寄ろう」 昨年10月、米ニューヨークの連邦地裁で、パトリックは刑事事件を一般市民が裁く陪審員に選ばれ、12人の中の陪審員長に互選された。休業補償のないフリーの音楽家として以前は候補選任の通知があっても応じなかったが、「仕事もほぼ引退し、市民としての義務を果たそうと思った」。
女性が職場でパンプスやヒールの高い靴を強制されることへの議論が巻き起こっている。フルタイムで働く女性の実に8割が、足指や足の悩み・トラブルを抱えているとの調査結果もある。政府も企業も、働き方改革というのであれば、まずは「足元」から見つめ直すべきでは-。 (嶋村光希子) 「足に傷ができて血まみれになりながらも、ばんそうこうを貼りながら我慢している」。こう嘆くのは都内のアパレル販売員の五十代女性。職場でパンプスを強いられている。 ハイヒールやパンプスを長時間履いた経験のない人に、その苦痛を理解してもらうことは難しい。つま先が細く、かかとが高くて前のめりになる靴は、靴ずれや外反母趾(がいはんぼし)などの健康被害を及ぼしている。
体育の授業や全校集会など学校ではおなじみの「体育座り」。場所を取らない、手の位置が安定するなどの利点があるが、子どもたちからは「お尻や腰が痛い」「窮屈だ」との声も聞かれる。専門家や教員からは「子どもたちの身体への負荷が少ない座り方を取り入れるべきでは」との声が上がっている。 (瀬野由香、小林由比) 「ずっと体育座りをしていてお尻が痛かった」。東京都内の小学五年生の女子は昨秋の運動会の後、母親にこう訴えた。例年は椅子に座るが、本年度は他校のグラウンドを借りたため、長時間地面に座らなくてはならなかった。 学校で体育座りをするのは、体育の授業などで短くても数分、全校集会などでは一時間近くになることもある。日本身体文化研究所代表で武蔵野美術大講師の矢田部英正さん=写真=は「膝を抱え込む座り方は、内臓が圧迫され、座骨への刺激や腰への負担も大きい」と指摘。特に体の大きな子には負担が大きく、「子どもたち
東京の地下鉄の一元化などに関する協議会に臨む猪瀬直樹東京都副知事(右から2人目)ら=3日午前、東京・霞が関の国交省で 東京都営地下鉄と東京メトロの一元化を検討する都と国の初の協議会が三日、国土交通省で開かれた。国側から本田勝国交省鉄道局長や財務省の幹部ら三人、都側から猪瀬直樹都副知事や都交通局長ら三人、東京メトロ社長が出席した。 会議では、都営とメトロの歴史を確認し合い、一元化に向けた課題について意見交換した。終了後に猪瀬副知事は「一元化によりダブりの人員削減やメンテナンスの共有化、車両統一などで経営効率を上げられる。今後も月一回ペースで協議を重ね、年内に形づけたい」と述べた。 現在、東京メトロ株は国が53・4%、都が46・6%保有している。運営路線はメトロが九路線、都営地下鉄が四路線。都によると一元化により、乗り継ぎでの割高運賃の解消、移動時間の短縮、案内表示の統一など利便性が向上すると
唯一の国内定期路線の「運休」騒ぎから一転、三路線就航へ。約一カ月前、茨城空港に就航させる神戸便の九月からの運休を表明したスカイマークが神戸便の再開に加え、新たに札幌、中部への就航も明らかにした。ただ、中部便の需要は未知数で、関係者は「災い転じて福となす」と好意的に受け止める一方、利用客確保という新たな課題の重さに気を引き締めていた。(沢田佳孝、高橋淳) 「県民の皆さんには、いろんな心配をおかけした」。橋本昌知事と会談後、県庁で会見した同社の西久保慎一社長は神妙な表情。空港を共用する航空自衛隊百里基地との運航調整については「厄介な問題だったが、知事をはじめ関係者にはしっかり話をまとめてもらい感謝している」と述べた。 当初は神戸便の増便を検討していたが、「新路線の方が茨城のお客さまにメリットがある」と説明。また、「一日三便となると、職員も一日空港に滞在する」として、経費削減のために置いていなか
特許庁が発注したコンピューターシステム設計開発事業の入札をめぐり、NTTデータ(東京都江東区)に関連情報を漏らした見返りにわいろを受け取ったとして、警視庁捜査二課は二十二日、収賄容疑で特許庁の先任審判官の志摩兆一郎容疑者(45)=神奈川県小田原市千代=を逮捕した。志摩容疑者は国家公務員1種採用(キャリア)の技官。 また、贈賄容疑でNTTデータの第一システム統括部長兼営業担当部長の沖良太郎容疑者(45)=江東区大島八=を逮捕した。同課によると、志摩容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、沖容疑者は「弁護士に相談してから話します」と認否を留保している。 志摩容疑者の逮捕容疑は、上席審査官などを務めていた二〇〇五年八月〜昨年十一月、特許庁が発注したシステム設計開発事業の進ちょく状況や入札などの情報を伝える見返りに、沖容疑者から約七十回にわたりタクシーチケットを受け取り、帰宅のためのタクシー代計
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く