まず「給料アップ」で結婚を後押しして欲しい――。内閣府が実施した少子化対策に関する調査で、未婚男女のこんな気持ちが浮かび上がった。調査結果は、政府が17日に公表した少子化社会対策白書に盛り込まれた。 調査は昨年11、12月、20~59歳を対象にインターネットで実施し、約1万3千人から回答があった。 少子化の原因のひとつは結婚しない男女の増加。50歳時点の未婚者の割合を示す生涯未婚率は2010年で男性が20・1%、女性が10・6%で上昇傾向が続く。 調査では、結婚の支援として重要だと思うことを複数回答でたずねた。その結果、39歳以下で未婚の男女(2757人)については、「給料を上げて安定した家計を営む支援」が49・2%と最も多かった。次いで「雇用対策をして、安定した雇用機会を提供」が42・0%。「夫婦が共に働き続けられるような職場環境」は40・4%と続いた。