「日本ではTOTOブランドは大衆品として浸透しているが、中国ではTOTOの衛生陶器は高級ブランドのイメージが定着している。中国では、今後も高級ブランドとして事業を拡大して行きたい」 TOTOの木瀬照雄会長は2011年10月11日、私とのインタビューでこう強調した。TOTOは、79年に北京の釣魚台迎賓館改修の際に衛生陶器を納入したのを皮切りに中国市場に参入。ショールームを拠点に現地販売代理店との関係を構築し、高級衛生陶器市場でトップシェアを獲得した。 高齢化への対応も進める 中国での営業利益は全社の46%を占める勢いで、上海のショールームでは、手すり付き便器を展示するなど中国の高齢化への対応を進めている。TOTOにとって今後ますます中国市場が果たす役割は大きいというわけだ。 大和ハウス工業の樋口武男会長も「中国で富裕層を狙って始めた分譲マンション事業が収益に貢献を始めた。中国での事業展開
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