新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)かどうかの予備的な判定に多用されている簡易検査キットで、新型に感染しているにもかかわらず「陰性」と誤判定される例が3割前後もあることが、国立感染症研究所などの調査で明らかになった。 発症からの時間経過によって体内のウイルス量が大きく変わるためで、量がピークになる発症翌日はほぼ問題ないが、発症当日、発症2日後の検査だと、4割前後がすり抜けていた。感染研は「陰性でも簡単に新型を否定すべきではない」と指摘。厚生労働省は時期を考慮して使うよう呼びかけている。キットは、鼻の奥などの粘液を綿棒で採取し、試験紙に染みこませる。10~15分後の色の変化で、A型、B型のウイルスの有無がわかる。 医療機関や検疫所、保健所などで使われ、一般的にはキットでA陽性になった時だけ、遺伝子検査(PCR検査)で確認する。 ところが感染研のチームが神戸市の確定患者のうち43人を調べると