アメリカの専門家は脳と人体を人工冬眠状態で保存できることを証明した。 これまでのところ、ゼブラフィッシュでしか実施されていないが、同様の実験に60年間失敗してきたことを考えれば偉大なブレイクスルーである。 黄金のナノロッドで細胞を温存 これまでの問題は、冷凍すると細胞が膨張して破壊されてしまうことだった。そのため不凍液を用いるが、それでもなお解凍する段階では問題があった。 『ACS Nano』に掲載された論文では、「それでも卵黄が大きいサイズだと急速な冷却と加熱が阻まれるため、凍結保存において致死的な氷の結晶が形成されてしまう」と説明している。 しかし今回のブレークスルーでは不凍液に別のあるものを追加する。 黄金のナノロッドである。 極小のロッドを不凍液に追加して、マイナス196度で冷凍されたゼブラフィッシュの受精卵にレーザーを照射する。するとナノロッドがレーザーの熱を伝導して、受精卵が温