仏教とメタバースの組み合わせは必然? 京大・熊谷准教授が仏教仮想世界「テラバース」で更新する仏教の社会機能 AIやメタバースといったワードが耳目を集めて早数年。書店やニュースなどで見かけない日がないほど注目を集めており、数々のサービス開発や研究が行われていることは明らかだ。そんな世相のなか、気になる研究が発表された。 それは2022年9月に京都大学 人と社会の未来研究院 准教授の熊谷誠慈氏と株式会社テラバースCEOの古屋俊和氏の共同研究グループより発表された、仏教仮想世界「テラバース」だ。「一兆(テラ)の宇宙(バース)」を意味する造語は、仏教などの叡智とメタバースを融合させ、現代人の悩みを解決しようとする研究を総称するもの。仏教とメタバース、ひいては、宗教とテクノロジーという組み合わせは一体どのような発想をもとに生まれ、そしてどこを目指すのだろうか。 同研究の詳細と現在の研究段階について