1971年に発行された真鍋博による伝説の書籍『超発明』。真鍋の発明の中にはすでに社会実装されているものや、現代のSNSを示唆するようなものが描かれ、その発想力には50年経ったいまでも驚かされる。その文庫版の解説を担当したのは、「通りすがりの天才」こと川田十夢だ。 日本でAR(拡張現実)が注目される以前から活動している川田十夢は、最先端のテクノロジーを使い、これまでにない発想で数々のものを発明しきた。その多くは直感的で、誰にでもわかる、ちょっとキテレツな発明ばかり。 50年前の『超発明』と、現代の発明家である川田十夢の新刊『拡張現実的』、さらに2040年の未来が描かれている文部科学省の『科学技術白書』。これらの過去・現在・未来からテクノロジーの現在地を探り、テクノロジーがもつ可能性、人間の価値について川田十夢に話を訊いた。 「僕は現実をリアリティーにするのではなく、リアルを拡張したかった」