西洋社会の歴史は、感情と理性の間にある葛藤の変遷だ。それら2つの優先順位の争いの歴史でもある。有機的なアール・ヌーボーに続いて幾何学的なアール・デコが生まれたのも一つの例だ。1980年代、イタリアのミラノを中心にメンフィスというグループのデザイン活動があった。戦後イタリアデザインを代表するエットーレ・ソットサス(1917〜2007)を中心に活動し、建築家やデザイナーが参加した。影響力は強く、日
少し前のnote記事「Designing culture 10 グッドデザインの未来」で特集した、公益財団法人・日本デザイン振興会(通称:JDP)の新パーパス。 KESIKIが伴走しながら、「デザインを、一人ひとりの力に。」というパーパスを軸に、JDPの事業方針や行動指針などを定めました。 その発表を記念して、11月「デザインの可能性を拡げつづけるために、日本デザイン振興会ができること」と題したイベントが開催されました。 デザインの可能性を拡げるために、これからどんな行動を起こしていくべきか、様々なゲストからの視点も交えたトークディスカッションの様子を、ダイジェストでお届けします。 (イベント全編はこちら!) 自ら考えて試行錯誤すること はじめは、JDP理事長・深野弘行さんからの 「これまで、JDPは組織として何を目指すのか、あまりオープンな議論ができていなかった。デザインへの関心や期待が
お茶、お酒、たばこ、シーシャ、ノンアルコール……。 現代の若者たちにとって、嗜好品とはどのような存在なのか。 2023年、大学生を対象にした初開催されたエッセイコンテスト(主催:日本たばこ産業株式会社(JT)エッセイコンテスト実行委員会)には、「時代とともに移り変わる嗜好」「現代の嗜好をめぐる論考」「嗜好の生成メカニズム」をテーマに、感性豊かな論考が寄せられた。 そんななか、ある大学生の「DIG THE TEAを読んでいる」という声がきっかけとなり、座談会の記事と同コンテストの入賞作品の掲載に協力することになった。 2021年にDIG THE TEAに公開した記事「嗜好品は思考に不可欠な『孤独』を生み出す」が大きな反響を生んだ哲学者で東京大学大学院教授の國分功一郎さんと、入賞者やエッセイに応募した学生たちとの座談会を2023年9月に実施。 國分さんは、『新潮』2023年7月号にて「享受の快
2012年にプロダクトデザイナーの深澤直人氏が日本民藝館の館長に就任してから、10年以上が経った。いまや、工芸や民藝から示唆を得ようとするデザイナーも少なくない。 「デザイン」が価値を発揮する領域がますます拡張するいま、「工芸」や「民藝」と重ね合わせることで見えてくる景色とはどのようなものだろうか。 「何がデザインなのか」を問い直すイベントシリーズ「ANY by designing」。「デザイン」と「人類学」の輪郭をなぞった第1回に続き、第2回目は「『工芸/民藝』と『デザイン』その交点を探る」というテーマを設定。 伝統的なものづくりの世界にサービスデザインの視点を取り入れ、地域資源を活用した文化体験に取り組む田房夏波と、哲学者として単なる造形を超えた民藝の心性を探求し、全国各地の伝統工芸の現場へのフィールドワークも重ねる鞍田崇を招き、意匠にとどまらない、工芸や民藝とデザインの交点を探った。
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