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2024年3月4日のブックマーク (2件)

  • 文字の書けない子どもたち - 内田樹の研究室

    高校の国語の先生から衝撃的な話を聴いた。生徒たちが文字を書けなくなっているというのである。教科書をただノートに筆写するだけの宿題を毎回課すが、やってくるのは半数以下。授業中に書いた板書をノートに写すようにという指示にも生徒たちは従わない。初めはただ「怠けているのか」と思っていたが、ある時期からどうもそうではないらしいことに気がついた。 『鼻』の作者名を問うテストに「ニコライ・ゴーゴリ」と答えを書いた生徒がいた。ゴーゴリもその名の短編を書いているが、教科書で読んだのは芥川龍之介である。どうしてわざわざゴーゴリと書いたのか生徒に訊ねたら「漢字を書くのが面倒だったから」と答えたそうである。 生徒たちの提出物の文字が判読不能のものが増えて来たという話は大学の教員たちからも聴く。学籍番号までは読めるが、名前が読むのが困難で、コメントの文字に至ってはまったく解読不能のものが少なくないという。何を書いた

  • 【インタビュー】織田憲嗣|未来につなぐ贈り物——人とモノとの関係性 - XD(クロスディー)

    東川町の町長らに伺ったデザインミュージアム構想。その中心を占めているのは、椅子研究家の織田憲嗣さんによる「織田コレクション」だ。近現代における優れたデザインの日用品を長年にわたり収集、研究していくなかで培われた審美眼の持ち主である織田さんに、人とモノとの関わりや、デザインを未来につなぐ意義について尋ねてみた。 (この記事は2022年12月14日(水)に発売された『XD MAGAZINE VOL.06』より転載しています) 「モノ」との濃密な関係 デンマークの歴史的名作を中心に1,350脚を超える世界各国の椅子や6,600点にも及ぶテーブルや照明、カトラリーからなるモダンデザインの珠玉のコレクションを一世代で築いた、織田憲嗣さん。織田さんは、高島屋のグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、趣味ではじめた椅子の収集活動が高じ椅子研究者に転身。東海大学で教鞭を取りながら北欧モダンデザ

    【インタビュー】織田憲嗣|未来につなぐ贈り物——人とモノとの関係性 - XD(クロスディー)