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ブックマーク / journal.g-mark.org (10)

  • デザインの“定点観測”から見る、「課題先進国」で豊かさや幸福を探る論点──デジタル庁・浅沼尚 × KOEL・田中友美子×グッドデザイン賞・齋藤精一【Featured Projects 2024】

    デザインの“定点観測”から見る、「課題先進国」で豊かさや幸福を探る論点──デジタル庁・浅沼尚 × KOEL・田中友美子×グッドデザイン賞・齋藤精一【Featured Projects 2024】 2024年5月に開催された、多様なデザイナーが一堂に会するデザインフェスティバル「Featured Projects 2024」。同イベント内のトークセッション「『デザインの潮流』から考える、いまデザイナーが取り組むべき『論点』」では、デジタル庁デジタル監・浅沼尚、NTT コミュニケーションズ デザインスタジオ KOEL Head of Experience Design・田中友美子が登壇。モデレーターはパノラマティクス主宰/2024年度グッドデザイン賞審査委員長・齋藤精一が務めた。 三者の対話で語られたのは、「課題先進国」と呼ばれる日において、社会の豊かさや幸福に目を向けたデザインを誰もが実践

    デザインの“定点観測”から見る、「課題先進国」で豊かさや幸福を探る論点──デジタル庁・浅沼尚 × KOEL・田中友美子×グッドデザイン賞・齋藤精一【Featured Projects 2024】
  • その社会課題を解決してはいけない – 中村 寛

    審査委員ではない外部有識者の立場から、すべての審査対象を見つめ、“うねり”を探ってきたフォーカス・イシュー・リサーチャー。3人それぞれの専門性や切り口から、審査プロセスに伴走する中で見えてきた気づきや視点について書いてもらった。 今回は、デザイン人類学者の中村寛が、解決すべき「社会課題」に直面したときに求められる「勇気」について考察する。 記事は、2023年度フォーカス・イシューレポートにも収録されています。 治癒的(なおす)デザイン(therapeutic design) 2023年度フォーカス・イシューレポートの「視点⑤:生み出すのではなく《なおす》」のセクションでも詳述したように、幾人もの哲学者が、法の質的機能は暴力であるとしてきた(*1)。法は、適用範囲内にある身体を縛り、拘束し、場合によっては死に至らしめることができる、というわけだ。「暴力」という言葉が強すぎたとしても、少な

    その社会課題を解決してはいけない – 中村 寛
  • 理想郷は、つくれる(前編)

    もともとそこにあったものと、すぐに使えるありあわせを集めて転用し、新しいものにするという、ブリコラージュを行う建築手法が近年、注目されています。昭和期の在日米軍用の住宅地を再生させたジョンソンタウンはその好例で、意図的なデザインからは出てこない懐の深さがある、誰にでも開かれた"まち"です。さまざまな世代が住み、働き、交流する、コミュニティのあるタウンですが、かつてはスラム化していました。なぜ、理想的な環境へと変身できたのか。所有・管理者の磯野商会 磯野達雄さん、磯野章雄さんと、計画・設計した渡辺治さんに語っていただきました。 季節の花が咲き誇るジョンソンタウンには、住宅だけでなく、飲店やショップがあり、年間40万以上の人が訪れる。 タウン内の道路のほとんどは私道で、コインパーキングを設け、通過交通の車は入れない。広々としたストリートと広場は、みんなに開かれた共有のリソースとなっている。

    理想郷は、つくれる(前編)
  • あらゆる新規事業が、グッドデザイン賞を目指すべき理由 – 林亜季

    審査委員ではない外部有識者の立場から、すべての審査対象を見つめ、“うねり”を探ってきたフォーカス・イシュー・リサーチャー。3人それぞれの専門性や切り口から、審査プロセスに伴走する中で見えてきた気づきや視点について書いてもらった。 今回は、フォーカス・イシュー・リサーチャーの林亜季が、ビジネスの視点から、デザイナーに限らずあらゆるビジネスパーソンがグッドデザイン賞を目指すべき、と明言するその理由を紐解きます。 記事は、2023年度フォーカス・イシューレポートにも収録されています。 「失われた30年」からいかに脱するか かつてさまざまな業界で日企業が世界的な競争力を持ち、時価総額ランキングを席巻していた時代がありました。その後、バブル経済崩壊前後から日経済の停滞が続き、「失われた30年」と言われる、長期にわたる低成長時代ヘ突入。競争力のある産業が生まれず、デジタル化の遅れや効率性の低さが

    あらゆる新規事業が、グッドデザイン賞を目指すべき理由 – 林亜季
  • グッドデザイン賞という定点観測──野見山桜

    審査委員ではない外部有識者の立場から、すべての審査対象を見つめ、“うねり”を探ってきたフォーカス・イシュー・リサーチャー。3人それぞれの専門性や切り口から、審査プロセスに伴走する中で見えてきた気づきや視点について書いてもらった。 今回は、デザイン史家の野見山桜が、グッドデザイン賞という「今」のデザインを評価する活動の意義と、その可能性について考察する。 記事は、2023年度フォーカス・イシューレポートにも収録されています。 日のデザイン史のなかで私が最も面白いと思う時期は1950年代です。世界デザイン会議(1960年)の日初開催や東京オリンピック(1964年)におけるデザイナーの活躍など、デザイン業界が盛り上がりを見せ、華やかなイメージがある60年代の影に隠れがちですが、戦後の急激な復興のなかでデザインという言葉が社会に徐々に浸透し、日宣伝美術や日インダストリアルデザイン協会とい

    グッドデザイン賞という定点観測──野見山桜
  • 人ならざるものの声に耳を澄ませ、流域の「共同体」を紡ぎ直す──麻豆大地芸術祭・龔卓軍 × 中村寛

    2023年度のフォーカス・イシュー・リサーチャーを務める中村寛は、グッドデザイン金賞を受賞した「One Thousand Names of Zeng-wen River, 2022 Mattauw Earth Triennial」を、デザインだけでなく人類学の観点からも興味深い作品として挙げた。流域の人間と人間以上のものの共同体を編み直した芸術祭はいかに生まれたのか。総合キュレーターを務めた龔卓軍(ゴン・ジョジュン)氏に、芸術祭の制作プロセスについて訊いた。 2023年、デザインが今向き合うべき課題を問い直し、提言する活動「フォーカス・イシュー」が刷新された。ビジョン「デザインのシンクタンク」を新たに掲げ、受賞作品の背景にある動向を分析して通底するテーマを抽出し、向かうべき方向を社会に示していく。 2023年度のテーマは「勇気と有機のあるデザイン」。フォーカス・イシュー・リサーチャーを務め

    人ならざるものの声に耳を澄ませ、流域の「共同体」を紡ぎ直す──麻豆大地芸術祭・龔卓軍 × 中村寛
  • 2023年度 グッドデザイン大賞 「52間の縁側」にみる、これからのデザインの役割

    今年度のグッドデザイン賞受賞展にて、「グッドデザイン大賞受賞記念トーク」や「地域の取り組み・活動デザイントーク」などのステージイベントが開催された。大賞受賞記念トークでは、ファイナリストプレゼンテーションでは語りきれなかった「52間の縁側」の建築や、デザインの考え方について語られた。 10月25日に行われた大賞選出会および、受賞祝賀会でグッドデザイン大賞が発表された翌日、審査委員長である齋藤精一さん、副委員長の倉仁さんと永山祐子さんの3名と、大賞受賞者である有限会社オールフォアワンの石井英寿さんの「グッドデザイン大賞受賞記念トーク」が開催されました。 2023年度 グッドデザイン大賞 「52間の縁側」とは グッドデザイン大賞とは、その年に受賞したすべての受賞対象のなかで、最も優れたデザインに1件に贈られる内閣総理大臣賞であり、今年度は有限会社オールフォアワン / 株式会社山﨑健太郎デザイ

    2023年度 グッドデザイン大賞 「52間の縁側」にみる、これからのデザインの役割
  • いまなぜデザインに「勇気」と「有機」が求められるのか──2023年度フォーカス・イシュー テーマの背景意図

    「勇気と有機のあるデザイン」──今年度より、目的・プロセスとも刷新し、新たなスタートを切ったグッドデザイン賞フォーカス・イシュー。「デザインのシンクタンク」というビジョンを掲げ、受賞作の背景にあるデザインの“うねり”を捉え、年度ごと「テーマ」に据える。2023年度、一連の審査プロセスを経て定めたテーマが「勇気と有機のあるデザイン」だ。この言葉の背景に込められた意図を詳述する。 「デザインのシンクタンク」というビジョンを掲げ、今年度より新たなスタートを切ったグッドデザイン賞フォーカス・イシュー。 審査対象を横断的に見ていく中で捉えたデザインの“うねり”を言語化し、その年度を象徴する「テーマ」として言葉を設定。社会へと提案する切り口として掲げていくことになった。 そして審査プロセスを経て、2023年度のテーマとして掲げられたのは、「勇気と有機のあるデザイン」だ。 勇気と有機のあるデザイン:フォ

    いまなぜデザインに「勇気」と「有機」が求められるのか──2023年度フォーカス・イシュー テーマの背景意図
  • 国民的おもちゃを目指して(前編)

    今回の訪問先は、奈良県東吉野村で手加工・手塗りの積み木「tumi-isi」(ツミイシ)をつくっているA4/エーヨン(合同会社オフィスキャンプ)です。一つひとつ形が異なる積み木で、子どもから大人まで楽しむことができ、2021年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれました。プロダクトデザイナーの菅野大門さんが格的に生産を開始したのは、最初の発表から8年後の2016年でした。なぜ長い時間が必要だったのか。直面する課題をどう捉え、切り開いてきたのか。クリエイターの視点で語っていただきました。 2021年度グッドデザイン・ベスト100に選ばれた積み木「tumi-isi」。箱入りは5ブロックのセット。 トランクに積むことから発想する 訪ねたのは、2015年、奈良県の東吉野村に完成したオフィスキャンプ東吉野。コワーキングスペースの草分け的存在で、現在は近隣だけでなく県外含め年間1000人が訪れている

    国民的おもちゃを目指して(前編)
  • デザインの「シンクタンク」に。 グッドデザイン賞フォーカス・イシューを刷新した理由──新審査委員長・齋藤精一

    審査プロセスをとおして 社会におけるこれからのデザインを描く、 グッドデザイン賞の取り組み「フォーカス・イシュー」 グッドデザイン賞では2015年度より、審査を通じてデザインの新たな可能性を考え、提言する活動「フォーカス・イシュー」が行われてきた。 一方で、デザインおよびグッドデザイン賞に求められる役割は、年を追うごとに拡大・変遷し続けている。こうした変化を踏まえて、2023年度グッドデザイン賞では、フォーカス・イシューの仕組みが大きく変わる。 オーソリティからフロンティアへ──以前別記事でも深堀りしたように、デザインの社会的使命の変遷に伴ってその役割を変化させてきたグッドデザイン賞、そしてその変化が如実に反映されたフォーカス・イシューだが、このタイミングでいかなる変革がなされるのか? 今年度より新たに審査委員長に就任した齋藤精一が、フォーカス・イシューのアップデート内容と、そこに込められ

    デザインの「シンクタンク」に。 グッドデザイン賞フォーカス・イシューを刷新した理由──新審査委員長・齋藤精一
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