40〜50代に多く見られる「中年太り」は、加齢にともない代謝が低下することで太りやすくなる現象とされています。 ただ成長しなくなったり筋肉量が減ったとしても、ほとんどの人は年を取ると若いときのように大盛りは注文しなくなるなど、食べる量も減っているはずです。 そのため中年太りは、加齢で筋肉量が減ったとか、食べる量が若い頃と変わっていないという単純な問題ではなことがわかります。 しかし、加齢に伴って体内で何が起きているのか、その詳しいメカニズムは明らかになっていません。 そこで今回、名古屋大学の研究チームは、中年太りの原因を探るべく、身体の代謝と摂食量を調整する脳内の仕組みについて調査を行いました。 すると、加齢に伴って脳内では食事が十分であることを知らせるアンテナが短くなっていき、感度が鈍ってしまうことがわかったのです。 研究の詳細は2024年3月6日付で科学雑誌『Cell Metaboli