[EDITOR'S NOTE] 1959年には全体の85%と大多数を占めていた白人の構成比が2020年までに逆転し、マイノリティが過半数を占める見込みのアメリカ。戦後の”理想の家庭”をミニチュアにしたバービーも、世界的なダイバーシティ(多様性)の流れを受けて、ビジネスを改革した。 トイレの便座は、どうしてはね上げ式になっているのかしら?─バービー人形を片手に理想の家庭生活を夢見る女の子がぶつかる、男子をとりまく謎。そこですばらしいモデルケースになってくれるのが、理想の好青年をミニチュアサイズに封じ込めたケン人形だ。小さな女の子が初めて裸体を目にする男性といえば─父親や兄弟を除けば─バービーの永遠のボーイフレンド、つまりはケンに違いないのだから。 「はね上げ式になったトイレの便座は、幼い女の子がケンから感じ取ることのなかで、とりわけ重要なものです」と語るのは、バービー人形を製造するマテル社で
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