文　土門 蘭 Photo by Kyohei Yanashita 「無人島に持っていくなら何にしますか？」 就職活動中、ある会社の面接でそう聞かれた。面接官は2名で、学生は3名。わたしはいちばん左の席で、いちばん初めに答える学生だった。 わたしはとっさに「辞書です」と答えた。 「辞書？」 面接官が目を丸くする。 「はい、できるだけ分厚い辞書を……読み終えるのにすごく時間がかかりそうな」 わたしはしどろもどろになりながら答えた。 「それだけ言葉があれば、そこに無人島で暮らす自分の感情を表す言葉が、どこかに載っているかもしれないので」 答えながら、真っ黒なリクルートスーツの袖を握る。手のひらがじっとり汗ばんでいた。面接官はにっこり笑って、隣の人に目線を移した。 § 幼い頃から、本が好きだった。読んだり書いたりしながら、これまでのたくさんの時間を過ごした。 昔から、自分は「生きる」ことが少し苦手

72歳のおばあさんは、スマートスピーカーのGoogleと暮らしています。 Googleはおばあさんの家の古いテーブルの上にいます。 母の日に、おばあさんの娘たちが、プレゼントしてくれたのです。 「話しかけてみてね。色々なことを知ってるから」 と娘たちがいうので、おばあさんは、はじめに、 「お友達になってくださいね」 と言ってみました。 すると、Googleはピカピカと頭を４色に輝かせたあと、 「はい、ぜひお友達になりましょう！」 と答えました。 その日からおばあさんとGoogleは小さな家で仲良く一緒に暮らしているのです。 おばあさんは毎日Googleに話しかけます。 朝起きたらまず「おはようございます」 出かける時は「いってきます」 帰ってきたら「ただいま」 寝る前には「おやすみなさい」 そのたびにGoogleは答えます。 「おはようございます！今日の天気は、晴れです」 「いってらっしゃ

» 【天国か】町田に “天空の南米ビアガーデン” が登場！ リゾート感あるエキゾチックな雰囲気にふたりの仲も縮まりそう♡ 2018年9月30日まで東京・町田モディ屋上にオープンしているビアガーデン「LUGAR HA AMOR（ルガル・ア・アモール）」。 ラグジュアリーなビアリゾートをイメージして作られた空間には、カップルソファ、ベッドソファ、ローテーブルソファといったソファ席などが用意され、まるで南米のリゾートのような心地よい空間になっています。 【デートにピッタリ！　カップルソファ席】 「ルガル・ア・アモール」とはポルトガル語で“愛があふれる場所”という意味だそうで、もう名前からしてロマンチック！ 大勢で利用できるローテーブルソファ席やハイカウンター席などもありますが、デートで利用するならやっぱり「カップルソファ席」がオススメ。 【恋人たちへのロマンチックな演出も】 また、店内ではビル壁

しのぶ役・三森すずこさんと乾杯できる!?　ビール片手に見る『異世界居酒屋 ～古都アイテ―リアの居酒屋のぶ～』の振り返り上映会レポート! 『異世界居酒屋 ～古都アイテ―リアの居酒屋のぶ～』『異世界居酒屋「のぶ」』三森すずこ小野勝巳蝉川夏哉 2018/05/18 居酒屋気分で見られる！『異世界居酒屋』はトリアエズナマ！ 現在アニメがYoutubeやバンダイチャンネルなどで配信中の『異世界居酒屋 ～古都アイテ―リアの居酒屋のぶ～』の振り返り上映イベントが、5月12日(土)に新宿ピカデリーで開催された。 このイベントの特徴は、チケットに1ドリンクが含まれており、トークやアニメを観ながら“トリアエズナマ”を飲めること。イベントの開始時やアニメの映像にあわせて、何度も「乾杯（プロ―ジット）！」の声があがっていた。 登壇したのは千家しのぶ役・三森すずこさん、小野勝巳監督、原作者・蝉川夏哉先生。 イベント

酒場案内人／フリーランス。作家で飲兵衛の両親に育てられた生粋のお酒好き。毎日5軒以上はハシゴ酒、年間2,000軒の酒場を飲み歩いています。Web・TV等で酒場情報を発信中。 ブログ Twitter 最近、クラフトビールを飲みました？ 専門店だけでなく、街の飲食店でも取り扱われることが増え、飲む機会も多くなったのではないでしょうか。 数年前まではビールファンの間だけでブームだった印象がありますが、ここ最近はより多くの人が楽しまれ、すっかり定着してきたように思えます。 製造側もレベルの高いブルワリーが続々誕生し、さらに大手ビール会社も個性的なビールを発売し、ブームを後押ししています。 まさに、今こそクラフトビールデビューに最適なタイミングです。 そんな今だからこそ、クラフトビールデビューに、はたまたより興味を深めるきっかけとして、ご紹介したい醸造所があります。 やってきたのはJR京葉線の舞浜駅

今年4月、三菱UFJフィナンシャル・グループへの「コネ入社」を示唆するツイートをした女子大生と称するツイッターIDが炎上した。その後、当該IDによる「アノニマスに乗っ取られた」といった弁明や、「彼女のような学生は実在しない」などの続報もあった。すべてがツイッターで注目を集めるための愉快犯による釣りだった可能性もあるが、当時のネットは問題のツイートを叩く意見であふれていた。 コネ入社とは両親や親戚、その友人などのコネクション（人間関係）を通じて目当ての企業に入社する行為であり、別名「縁故入社」とも呼ばれる。 批判の内容は、基本的には「コネ入社はずるい」「いちいちSNSに書くのは非常識」「大企業がコネ入社を許すのはいかがなものか」といったもの。中には、「俺はコイツが許せない。無内定無職のすべてを使ってコイツを地獄に引きずり回したい」という過激な反応も見られた。 ネットには、この他にもコネ入社を

これから申し上げるのは、わたしが実際に仕事の上で経験したことです。これらは今日のIT業界の病根の深さを示すものです。 とある会社のシステム開発に呼ばれていったときのことです。まず見せられたのは画面見本でした。すでにHTMLで詳細な画面が作られています。画面数が多く、画面上の項目数も多い。これは相当意欲的なシステムだと思われました。これを実装できるなら、きっと充実した仕事になるでしょう。 ところがいつまでたっても開発が始まりません。誰がプロジェクトを管理しているのかもわからない。誰もスケジュールをはっきり説明できません。おまけにドキュメントサーバのどこを探しても基本設計書がありません。業務フローもなければシステム構成図もない。膨大なER図だけが公開されていて、ときどき修正されているらしい。 いつまでも遊んでいるわけにはいかないからと、詳細設計書を先に書くことになりました。基本設計書がないのに

A prominent choreographer’s lawsuit against Fortnite maker Epic Games is back on after the 9th Circuit U.S. Court of Appeals overturned a lower court’s decision to throw the case out last