好きなことを仕事にできなかったわたしが、 好きな人と働いて見つけた自分の「仕事」（寄稿：土門蘭） - りっすん by イーアイデム

文 土門 蘭 Photo by Kyohei Yanashita 「無人島に持っていくなら何にしますか？」 就職活動中、ある会社の面接でそう聞かれた。面接官は2名で、学生は3名。わたしはいちばん左の席で、いちばん初めに答える学生だった。 わたしはとっさに「辞書です」と答えた。 「辞書？」 面接官が目を丸くする。 「はい、できるだけ分厚い辞書を……読み終えるのにすごく時間がかかりそうな」 わたしはしどろもどろになりながら答えた。 「それだけ言葉があれば、そこに無人島で暮らす自分の感情を表す言葉が、どこかに載っているかもしれないので」 答えながら、真っ黒なリクルートスーツの袖を握る。手のひらがじっとり汗ばんでいた。面接官はにっこり笑って、隣の人に目線を移した。 § 幼い頃から、本が好きだった。読んだり書いたりしながら、これまでのたくさんの時間を過ごした。 昔から、自分は「生きる」ことが少し苦手

[yako_baum]

本格的に働こうと考え始めたので、とても自分に寄せて読んだ。自分が嫌いになっても、病気になっても、働くことを諦めなかったのだな。

[tetzl]

ネット界隈の嫌な面がどうしても目についてしまいがちだけど、確かに、確実に私たちの表現というのは敷居が下がってリーチが伸びたんだし、この場も誰かの好きで成り立っているのを覚えておきたいなと思う

[Swatz]

読ませる

[kori3110]

この人の小説を読んでみたいと思った編集の人の気持ちが分かる気がする。

[kurara121]

僕も文章を綴りながら死ぬまで生きてきたい。就活が終わり、出版社からは一つも内定を頂くことができなかった。適当な会社に入るけど、どうなるだろうか…。死ぬまで描き続けたい。

[mrpotas]

好きな人の見つけ方がわからない

[htnmiki]

web制作会社を起ち上げた友人がいなかったらどうなってたんだろう。それでも見る人は見てくれていて巡り合うものなのだろうか。

[hito-kan]

心の声が溢れだしてくるように感じる文章。しみじみと共感し、じわじわと元気がわく。不思議な味わいが好み。文鳥社の土門蘭さん

[saikorohausu]

このシリーズの中でいっちばん好きだこの文章。無人島に辞書。

[Yuny]

転職に悩むある友人にこの作品を教えてあげた。働くって、カンタンじゃないけど、シンプルなことでもあるんだよな。あの人の助けになれてたらいいな。

[greenstation]

鬱を乗り越え、自分の居場所まで見つけている。たくましい人だ。

[webpouch]

とてもいい文章。

[rin51]

日本の新卒採用の狂気がこの文章にすべて詰め込まれている

[tshota72]

自分みたいで参考にさせていただきたい

[luxsuperpoor]

ほへー

[pj124183]

素敵

[kaz_the_scum]

金のアンカーを思い出した。根なし草の雑魚労働者と違い、必ずたどり着く。

[deokisikun]

Gガンを連想してしまう世代

[okomerice]

こんな文章を書く人になりたい

[blackoutazrael]

“分厚い辞書をめくりながら、感情を表す言葉を探しながら、わたしは無人島で書き続ける。いつか誰かに、読まれることを思いながら。” とても共感しました。私も「この人」のために働くことから考えていきたい

[yuki_2021]

そうだな。別に金にならなくても誰かに届く文章を一生書いていたいってのはある。現代のwebにはそういう環境がそろっている。