元プライベートバンカーで、現在はフィンテック企業の経営者として金融情報に精通する著者が、その知識と経験を初めて公開する 『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』 がついに発売! この連載では、同書の一部を改変して紹介していきます。経済規模を考えれば、日本は富裕層が少ない国と言われています。今回はその理由を見ていきましょう。(提供: ダイヤモンド社書籍オンライン ) 日本の富裕層は50世帯中1軒 野村総合研究所(NRI)の調査によると、日本の純金融資産1億円以上の富裕層、および超富裕層(同5億円以上)は全世帯の2.3%。町内に家が50軒あったとすれば、そのうちの1軒が「1億円の壁」を突破していることになります。 これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれでしょうが、保有資産の規模で見ると、富裕層と超富裕層の資産は合計272兆円。これは全体の19.4%にもなります。つまり、50