まず現在では、JRの規格と同等の狭軌鉄道と標準軌鉄道で敷設費用が変わることはありません。 日本国内の鉄道事業者は狭軌/標準軌を問わず車体幅約2.8mが標準であり*軌道敷きの面積はほぼ同等* 建設費の大部分は用地取得費用とトンネルや高架橋など路盤の工事費が占めますが、同じ大きさの車両を走らせるわけですから、建設費用にはまず差がなくなります。 マクラギの長さとバラストの量が狭軌の方が小さいから建設費が標準軌の8割程度と答えている方がいますが、全くのデタラメ。 マクラギ、バラストは列車荷重を均等に路盤に割り振る役目を担っています。 そのため通トン数*の多い我が国の狭軌鉄道では長さ2mのマクラギを用い、そのマクラギをきっちりホールドできるようバラストにも「肩」をつけて多めに盛っているので、これで標準軌鉄道と大きな価格差などありえません。 但し、我が国の鉄道黎明期では、事情が異なり狭軌を採用すること