茨の道が広がるMIPS/動き出したWi-Fi 6E/Armの物量戦:大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/3 ページ) エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2020年4月の業界動向の振り返りとして、MIPSビジネスやWi-Fi 6Eの動き、Armのスタートアップ向けFlexible Accessなど、小ネタ3本をお届けする。 全世界的にロックダウンが行われていたこともあり、エレ・組み込み業界では2020年4月もあまり活発な動きはなかったため、小ネタをいくつかご紹介したい。 MIPS(というかWave Computing)とImagination 2019年12月の記事に、Wave Computingそのものがかなり厳しいのでは? と書いたが、案の定であった。こちらの記事ではまだ確定していなかったが、米国時間の2020年4月28日にPR Newswire経由で
中国のAlibaba Groupが、中国の組み込み向け32ビットCPUコアの設計を手掛ける中国C-Sky Microsystemsを買収した。中国における、半導体“自給自足”の動きが加速するのだろうか。 中国の巨大インターネット企業のAlibaba Groupは2018年4月20日(現地時間)、32ビット組み込みCPUプロセシングコアの設計を手掛ける、中国C-Sky Microsystems(以下、C-Sky)を買収したことを発表した。 Alibabaは買収条件を明らかにしていない。 この動きによって、Google、Amazon、Alibabaといった企業の間で、ある傾向が強まっていることが浮き彫りになった。それは、自社のビジネスに見合うチップを設計するため、半導体企業を傘下に取り込もうとしているという傾向だ。 この買収が発表されるかなり前から、C-SkyはAlibabaとの独自のつながり
英ARMは11月11日(現地時間)から開発者向けのイベント「ARM TechCon 2015」を開催している。このイベントは、ハードウェア、ソフトウェアの開発者向けに同社が毎年開催しているもの。会場は米カルフォルニア州サンタクララ市。ここは、某大手プロセッサメーカーの「お膝元」での開催というところに"挑戦的な感じ"がしないでもない。ちなみにARMの米国拠点は、テキサス州のオースティン市にある。 同イベントは、基調講演やセッション、会場での展示で構成され、米国の一般的な技術イベントと変わらないが、いままでもARMv8-AアーキテクチャやmBed OSなど、ARMの戦略的な製品がここで発表されてきただけに、今回も注目が集まる。さて、ここでは初日と2日目に行われた基調講演の模様をレポートする。 第二世代のLITTLEプロセッサ「Cortex-A35」 初日の基調講演に登場したのは、ARM CTO
富士通セミコンダクターは2015年7月、1MビットFRAM「MB85RS1MT」のラインアップに8ピンのウエハーレベル・チップサイズパッケージ(WL-CSP)を新規に追加したと発表した。従来製品のSOPパッケージと比べ、実装面積を23%、薄さを約5分の1にした。書き込み時の消費電力が少ないFRAMは、バッテリーの寿命延長にも貢献。ウェアラブル機器向けに展開していく。 急速に拡大する、ウェアラブル市場――。アクセサリーやスポーツ、医療向けなどさまざまな分野で活用されているが、いずれもリアルタイムログの連続記録が必要になる。 富士通セミコンダクターは2015年7月、1MビットFRAM「MB85RS1MT」のパッケージラインアップに、超小型パッケージとなるウェハーレベル・チップサイズパッケージ(以下:WL-CSP)を追加したと発表した。 バッテリーの寿命延長も 同社のFRAMは、EEPROMやフ
2014年9月にARMはCortex-M7を発表し、早速AtmelとFreescale、STMicroelectronicsがライセンスを受けたことを発表したのは既報の通り。加えて11月にはSpansionもライセンスを取得しており、恐らくすでにCortex-M4のライセンスを受けているメーカーのほとんどはこれに追従するのではないかと思われる。そのCortex-M7、内部構造が2014年に行われたARM TechConで発表されているので、これを紹介しつつ、今後のMCUの動向についてちょっと考察してみたいと思う。 内部構造 Cortex-M7そのものの命令セットはCortex-M4と完全に一緒である(Photo01)。恐らく次のARM v8Mが発表されるまで、これは変わりそうに無い。逆に言えば既存のCortex-M0~Cortex-M4のコードはそのまま完全に互換に動作することが保障されて
米Altera社は2014年10月1日、不揮発性FPGAである「MAX 10 FPGA」を発売した(発表資料)。Altera社のMAXファミリは、登場以来、従来の「MAX V」までCPLDという位置付けだったが、今回、アーキテクチャを一新し、MAXファミリで初めてFPGAの名を冠した。 産業機器におけるモーター制御やマシンビジョン、自動車の情報端末やADASにおける信号処理、電気自動車のパワー・コントロール・ユニット(PCU)、通信機器やサーバーなどにおける電源投入シーケンス管理といった用途に向ける。 今回のMAX 10は、その製品名にFPGAとあるように、正真正銘のFPGAだ。 CPLDだった従来のMAX Vは、ロジックエレメント(LE)数が40~2000個と小規模だったが、今回のMAX 10は、2000~5万個と大きく規模を増やした。 LE数を増やした結果、同社のソフトコア32ビットC
富士通セミコンダクターは、シリアル・インタフェース搭載のFeRAMの新製品を2つ発表した。容量が1Mビットの「MB85RS1MT」と2Mビットの「MB85RS2MT」である。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く