アジャイルだか何だか知らないけれど、ドキュメントがないのでシステムは未完成ね:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(39)(3/3 ページ) ドキュメントは誰のため 「この開発がたまたま裁判になったから、裁判所がシステムを完成したと判断するためにドキュメントが必要だっただけではないのか。通常のシステム開発で、裁判を意識することはまずないし、ユーザーと話し合い、検討し、テストを行っていくのだから、要件定義書や基本設計書、テスト結果報告書など不要なのではないか。一体、誰のためにドキュメントを残すのか」――そんな読者の声が聞こえてきそうだ。 確かに開発を成功裡に終了させること「だけ」を考えれば、必要なドキュメントは、話し合いの備忘録と、保守運用に必要なマニュアル程度かもしれない。開発中に要件の齟齬(そご)などが見つかったら、かつて残したメモを見ながらまた話し合えば済むかもしれない。 し
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