米フロリダ州のガンボ・リンボー・ネイチャーセンターの水槽で泳ぐアオウミガメ(2010年1月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Joe Raedle 【4月16日 AFP】米沿岸で絶滅の危機に瀕しているウミガメがエビ漁の網に誤ってかかり、年間数万頭が死んでいるのは当局の怠慢だとして、環境保護団体が15日、米政府当局を連邦法違反で訴えた。 米海洋保護団体「オセアナ(Oceana)」によると、米南東部沿岸で行われているエビのトロール(底引き網)漁業は米国内で最大規模を誇るが、このためにメキシコ湾(Gulf of Mexico)と大西洋(Atlantic Ocean)では毎年およそ5万3000匹のウミガメが死んでいるという。 オセアナは、誤って網にかかったウミガメに脱出口を提供するはね上げ戸状の仕組み「TEDs(ウミガメ除去装置)」をもっと利用するよう強く呼び掛けている。