先月のことだ。娘と一緒に大森靖子のライブを観に行った。そこで、私はあることについて考えさせられたのである。 そもそもは、娘が彼女の大ファンだった。家や車で何度も聴かされるうちに、だんだん私も彼女の世界が気になるようになってきて、今回のライブに行くことにしたのだが、彼女のファン層というのは娘のような10代から20代くらいの若い人たちだろうし、オールスタンディングのライブなんて久しぶりだ。客席ではかなり浮くのは確実で、体力がもつのかも不安だった。 ところが、想像していた以上にライブがすばらしく、時間はあっという間に経っていった。時にアコースティックギターを抱えて叫び、時にアイドルのように踊り、ステージに寝そべって歌い、何かが憑いたかのようにも思える圧巻のパフォーマンスだったのだ。 彼女の書く歌詞には、その時流行っている言葉やゴシップがモチーフとして使われていることが多い。たとえば「マジックミラ
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