全国に広がる自衛隊専用空域を米軍機が自由勝手に使用して訓練を行っている実態が、このほど日本共産党の井上哲士参院議員に防衛省が提出した資料から明らかになりました。全空域での訓練実態が示されたのは初めてです。 在日米軍用の訓練空域は日米地位協定に基づく日米合同委員会を通じて提供されますが、これら自衛隊空域は訓練空域として提供されていません。それにもかかわらず、米軍がほぼ独占的に使用している実態が浮かび上がってきました。 同省が提出した記録は、航空自衛隊の各基地が米軍からの使用通報を受けて「調整」を行ったもの。2011年1月から今年2月までの飛行日数と飛行時間です。 米軍機の低空飛行訓練によって深刻な爆音被害をもたらしている中国山地の「エリア567」では、訓練日数は11年211日、12年191日(2~4月はデータが欠落)、今年は2月までで51日に達しています。飛行時間も11年1274時間、12年