このコラムの読者は忙しくて「退屈」というテーマなどにはあまり縁がないかもしれない。私も、つい最近まで自分をそういう1人だと思っていた。ところが、どうもそうではないかもしれないと思い始めた。どうやら、読者や私が忙しいのは、退屈しているからこそ成せるわざらしいのだ。この可能性に気づいてしまったのは、間違って手に取ってしまったある本のせいである。 人類の歴史を振り返ると、そのほとんどは移動生活者だった。移動を続けた数百万年の歴史の尖端の、ほんの一万年が定住生活者としての歴史である。こうした歴史観に立って、田中正規さんは「定住革命」という考え方を提唱されている(「人類史の中の定住革命」講談社学術文庫。ただし、これがある本ではない)。 定住生活者は退屈する 私が冒頭で言及した問題の本は、國分功一朗さんの『暇と退屈の倫理学』。國分さんは、定住生活のせいで我々は退屈しているという。動き回っていた移動生活
家電量販大手のビックカメラは同業のコジマを買収する。コジマが6月に実施する第三者割当増資を引き受け、株式の50%超を取得する。買収額は百数十億円。連結売上高は1兆円規模となり、首位のヤマダ電機に次ぐ2位に浮上する。家電エコポイント制度終了などに伴うテレビ販売の不振で、家電製品市場は縮小が続く。電機メーカーが構造改革を急いでいるが、川下の量販店でも再編が広がる可能性がある。11日に両社が取締役会
新年度に入り、大学生向けの時間割アプリ「すごい時間割」の利用が急拡大している。東日本大震災への世界からのメッセージを集めた「Pray for Japan」の作成者としても知られる鶴田浩之氏が「まずは自分が使いたかった」という、学生の視点で開発されたアプリだ。このアプリの広がりによって「日本の教育が変わる」と期待を口にする鶴田氏に、開発のプロセスや今後の展望を聞いた。さらに、鶴田氏と協力し、大学生向けのソーシャルメディア体験イベント活動を展開するDAIGAKU GRAFFITIのスタッフに、学生へのソーシャルメディアの浸透ぶりや魅力などを聞いた。 「すごい時間割」は、時間割管理ができるだけでなく、授業や空き時間が共通する友人が分かるなどのソーシャル機能を備えたアプリです(写真1~4)。2012年3月末までに2万人のユーザーがいると聞いています。このアプリは、いつ、どのようにして思い付いたので
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