ホビーとしてのカード集めの歴史は長い。プロ野球カードや仮面ライダーカード、ビックリマンシールなど、色とりどりの紙片はあらゆる時代の子どもたちを魅了してきた。1988年にカードダス(カード自販機)ができてからは、『ドラゴンボール』のシーンを描いたトレーディングカードが売れに売れた。 そんなカード文化に「TCG(トレーディング・カードゲーム)」が加わったのが90年代中葉のことだ。今日でも「デュエル・マスターズ」や「遊☆戯☆王 OCG デュエルモンスターズ」が盛んに遊ばれているが、とりわけ30代・40代に支持者が多いのが、アメリカ生まれの元祖TCG「マジック:ザ・ギャザリング」(以下「マジック」)である。 28年の歴史を持つ「マジック」 1993年にアメリカで発売された「マジック」はまたたく間に大人気となり、94年に日本上陸。まずはTRPG(テーブルトークRPG)を遊んでいた層に受け入れられ、数