韓国を訪問中のトランプ米大統領が8日朝、北朝鮮との間にある非武装地帯(DMZ)の電撃訪問を試みたが、天候悪化のために断念した。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と一緒に北朝鮮の「目と鼻の先」で米韓同盟の結束をアピールする予定だった。韓国大統領府とホワイトハウスが発表した。 韓国大統領府関係者によると、DMZ訪問は前日の首脳会談で文氏が「日程を調整してでも行った方がいい」と提案し、トランプ氏は「そうでなくても考えていたところだった」と応じたという。文氏が8日早朝に先にヘリでDMZに到着したが、トランプ氏が搭乗するヘリは天候悪化のためにたどり着けず、途中で引き返した。ホテルに戻ったトランプ氏は残念がっていたという。 DMZには、10月末に訪韓したマティス米国防長官が韓国の宋永武(ソンヨンム)国防相と一緒に訪問するなど、最近、米要人の訪問が相次いでいる。北朝鮮に力の差を見せるねらいもあるとみられ
世界を揺るがしたロシア革命(十月革命)から、きのうで、ちょうど100年を迎えた。 内戦を経て生まれた世界初の社会主義国ソ連は、飢饉(ききん)や弾圧などで膨大な犠牲者を出した。一方で、米国などの資本主義陣営に対抗する価値観を示し、20世紀の世界を二分した。 ソ連は1991年に崩壊し、希代の「実験」は失敗したが、革命の歴史は、今後の世界の針路を探る手がかりを残した。 本家ロシアでは、あの革命の輝きは失われている。プーチン大統領は05年、11月7日を国民の祝日から外した。 革命について「時代遅れを放置する人、転換を求めて破壊へ突き進む人、双方が無責任だから起きる」と突き放す。 一方で、今なおロシア革命をたたえる国もある。中国の習近平(シーチンピン)氏は先月の中国共産党大会で「十月革命の砲声がとどろいて、中国にマルクス・レーニン主義が送り届けられた」と建国の歴史を誇った。 だが、共産党一党独裁のソ
インターネットを使って集めた衣類を洗い、一定期間保管してから指定日に宅配するサービス(保管クリーニング)で10月、大手業者が遅配トラブルを起こした。業者はネット上で「発送業務に手間取った」と釈明しているが、取材を進めると、預かった衣類を長期間洗わないことが常態化している実態が見えてきた。 トラブルがあったのは、「うさちゃんクリーニング」で知られるクリーニング大手のロイヤルネットワーク(山形県酒田市)。首都圏を中心に集めた衣類を酒田市の専用工場で洗って保管し、客の要望に合わせて配送していた。春に冬物を引き受けて秋に宅配するケースが多く、約4年前から大手通販サイト「楽天市場」にも出店していた。 10月初めから返却の遅れが続き、苦情の書き込みが相次いだ。ロイヤル社は「発送業務の人員不足により、ご返却までお時間を頂戴(ちょうだい)しております。ご迷惑をお掛けしており、誠に申し訳ございません」などと
米小説家ソール・ベローは1976年にノーベル文学賞を受賞した時、「私のなかの子どもは喜んでいる。けれど、私の中の大人は懐疑的になっている」と語った。ベローは後に、自己の内に「文学賞にからんだ恥じらいが隠れている」ことに気づいた、と言った。それは「非常に優れた同世紀の何人かの作家がノーベル文学賞を受けていないからだ」と。 2016年はボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した。この時も、多くの読者の内なる「子ども」は大いに喜んだであろう。だが、もし、ディランが受賞スピーチの一部をSparkNotes(学習参考書)から盗用したことを知ったなら、読者の内なる「大人」は懐疑的になったに違いない。 今年2017年はそんな論議はいっさい起きないだろう。ノーベル文学賞に決まった日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロは、いわば安心できる選択だった。イシグロの40年近い文学活動は文字通りの「優良株」であり、見
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