さまざまな団体に支出してきた補助金を見直し、民間にも自立と競争を促す。橋下徹氏(48)が切り込んだ補助金行政の改革は、何をもたらしたのか。 橋下徹氏はしもと・とおる 1969年生まれ。弁護士。2008年2月に大阪府知事に就任。11年12月には大阪市長に。首長の立場で地域政党の大阪維新の会と国政政党の日本維新の会を立ち上げ、代表を務めた。15年12月に市長を退任して政界を引退。講演活動やインターネットテレビなどで発信を続ける。 JR大阪駅に隣接する大型商業施設グランフロント大阪。昨年末、高級車メルセデス・ベンツのショールームに、一風変わったラッピング車が登場した。 590万円のオープンカーに、雪中を逃避行する男女の人形を大きく描いた。人形浄瑠璃文楽の公演「うめだ文楽」の宣伝だ。 2015年から始まったこの公演の主催者には、民放3社が名を連ねる。民間企業が文楽の支援に乗り出した背景には、橋下氏
橋下徹氏(48)が大阪府知事として政界に登場して10年になる。大阪ではこの春、80年を超える歴史をもつ大阪市営地下鉄が民営化される。秋には大阪への誘致を狙う2025年万博の開催地が決まる。大阪都構想の住民投票を再びめざす動きもある。賛否が分かれる「橋下流」で、大阪はどう変わったのか。 橋下徹氏はしもと・とおる 1969年生まれ。弁護士。2008年2月に大阪府知事に就任。11年12月には大阪市長に。首長の立場で地域政党の大阪維新の会と国政政党の日本維新の会を立ち上げ、代表を務めた。15年12月に市長を退任して政界を引退。講演活動やインターネットテレビなどで発信を続ける。 大阪市役所で「官から民へ」の動きが進む。4月に民営化する市営地下鉄の改革はトイレから始まった。 ブランドショップが周囲に集まる大阪・心斎橋駅のトイレの一つは、2016年末に面積を1・6倍に広げた。間接照明や木目調の内装で高級
福島第一原発事故による避難で故郷での生活を奪われ精神的な損害を受けたなどとして、福島県南相馬市の小高(おだか)区などに住んでいた321人が東京電力に1人約3300万円、総額約110億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。水野有子裁判長は「生活基盤がある場所で安定的に生活する権利を侵害された」と認め、事故時に海外などにいた3人を除く318人に計約11億円を支払うよう命じた。 原発事故を巡る全国約30の集団訴訟のうち地裁判決は4件目。1人当たり一律330万円の賠償を命じており、総額は最高となる。これまで判決が出た訴訟は東電や国の過失責任も問うたが、この訴訟は東電の賠償額のみを争った。 裁判では、原告側は避難生活に伴う損害と生活基盤があった「小高に生きる利益」の喪失を分けて主張。東電側は、原発事故の賠償基準である国の「中間指針」に基づいて、1人当たり850万円は賠償し、それ以上
東京電力福島第一原発事故の後、福島県飯舘村で自殺した男性(当時102)の遺族が東電に対し、慰謝料など6050万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、福島地裁であった。金沢秀樹裁判長は事故と自殺の因果関係を認め、東電に1520万円の支払いを命じた。 遺族側の弁護団によると、原発事故と自殺との因果関係を認めた判決は3例目になる。 訴えていたのは、亡くなった大久保文雄さんの次男の妻美江子さん(65)ら遺族3人。文雄さんは2011年4月11日、国が飯舘村を計画的避難区域に指定するとのニュースを知り、翌朝、部屋で自死しているのを家族が発見した。 遺族側は原発事故で避難を強いられること以外に自殺する要因はなかったと主張。一方東電側は、文雄さんは事故前から体調が優れなかったなどとして、自殺と事故との間に因果関係はなく、あったとしてもごくわずかしかなかったと反論していた。 判決文は、原発事故による避難指
もともと比べられないデータを比べ、国会で説明したのはまずかった。しかし政策の中身には影響がないから、法案は予定通り、近く国会に出す。 安倍首相の国会答弁とその撤回を巡って論戦が続く裁量労働制の適用拡大について、政府の姿勢をまとめれば、こうなる。 こんな説明は通らない。野党が求める通り、政策論議の基礎となるしっかりしたデータをそろえてから議論するのが筋だ。 問題となっているのは、あらかじめ定めた時間を働いたとみなす裁量労働の人と、一般の労働者の1日の労働時間を比べたデータだ。「裁量労働制の拡大は長時間労働を助長しかねない」と懸念する野党に対し、首相は1月末の国会答弁でこのデータに基づき「平均的な方で比べれば一般労働者より短いというデータもある」と反論した。 しかし、裁量労働の人と一般労働者では質問内容が異なり、両者は比較できないものだった。厚生労働省によると、調査の担当者とは別の職員が15年
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五輪会場で一糸乱れぬ応援を繰り広げている北朝鮮の女性応援団。通称「美女軍団」を見ていると、彼女たちが北朝鮮に戻ってからの運命が心配になってきた。一般の北朝鮮の住民が見てはいけないものをいっぱい見たはずだからだ。 彼女たちの韓国での行動を振り返ってみよう。韓国に入った彼女たちは、韓国側が用意したバスでスケート会場のある江陵(カンヌン)に向かう。そこで、おびただしい数の自動車を目撃しただろう。しかもほとんどが韓国製。北朝鮮ではお目にかかったことのないものだ。 沿道には新旧さまざまな韓国の家々が立ち並ぶ。一目でいい暮らしをしていることがわかるはずだ。 競技会場の出入りは厳重に警備されているから、彼女たちが韓国の一般市民と接触することはない。彼女たちが亡命を図らないように、北朝鮮の警備要員が目を光らせている。 休憩時間にトイレに行くのも10人単位で行動。男性の警備要員が付き添い、全員が観客席に戻る
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><div class=\"Section\">\n<div class=\"ProfileMod\">\n<p class=\"Image\" style=\"width:80px;\"><span><img width=\"80\" style=\"width:80px;\" src=\"https://www.asahicom.jp/culture/images/animagedon_ohara.jpg\" alt=\"\"></span></p> <dl>\n<dt><span>プロフィール</span>小原 篤(おはら・あつし)</dt>\n<dd><p>1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入
昨年12月26日、ヨルダンの首都アンマン。中東諸国を歴訪中の外相、河野太郎は旧知のヨルダン国王特使、バセム・アワダッラーとひそかに「テタテ」の会談に臨んだ。 「テタテ(tete a tete)」とは、フランス語で「2人だけで」という意味の外交用語で1対1での会談を表す。この日は通訳も大臣秘書官も同席せず、米国のエルサレム首都認定問題をめぐる水面下折衝について話し込んだ。 幼少期からの夢は国会議員。米国留学時に「日本外交に関わりたい」と志した河野には外相は念願のポストだ。昨年8月の就任以降、30カ国・地域を訪問した。周辺は「外相の先輩である父親の洋平氏から『外務省はたくさん仕事を持ってくるので半分やれば十分だ』と言われたが、要請以上の仕事を買って出る」。 持ち前の行動力と英語力を生かして外交の舞台を駆け回る河野を、メディアは「ポスト安倍に急浮上」と取り上げるようになった。16日のロシア外相・
地元でのオリンピック開催で、韓国の新聞各紙は連日、トップページから五輪を報じている。日本の新聞と伝え方に違いはあるのだろうか。 20日付の各紙をみてみた。まず、韓国最大の発行部数、151万部の朝鮮日報。1面で、スピードスケート男子500メートルでトップと0・01秒差の銀メダルになった車(チャ)ミン奎(ギュ)の写真を掲載。中面で車の活躍を詳報したほか、3ページにわたるスポーツ面で、その他の競技を伝えた。 98万部の中央日報と95万部の東亜日報も、スポーツ面以外に1面~3面をオリンピック関連に使った。いずれも、スピードスケート女子500メートル銀メダルの李相花(イサンファ)の記者会見を交え、改めて金メダルの小平奈緒との友情を大きく取り上げていた。 地元の地方紙、江原(カンウ…
俳壇の長老で、戦後俳句を代表する金子兜太さんが20日、亡くなった。98歳だった。埼玉県熊谷市の病院に2月上旬から入院していたが、長男真土(まつち)さんとその妻に見守られて静かに息を引き取った。真土さんは「この年まで現役で俳句を詠みつづけ、よく頑張りましたね」と声をかけて頭をなでた。 金子さんは「俳句にも社会性が必要」と同時代の思想や時代背景を積極的に詠み、時に実験的な手法も用いて俳句の革新を試みた。一方で、民衆の心をうたう詩として普及につとめた。悲惨な戦争の体験者として不戦を訴え続け、晩年まで政治や国際情勢に関心を抱き、きな臭くなる社会の行く末を案じていた。 力強い作風の原点には、海軍主計中尉として赴任した南洋・トラック島での戦場体験があった。 「水脈(みお)の果て炎天の…
安倍晋三首相が裁量労働制に関する国会答弁を撤回した問題で、働き方改革関連法案の作成にかかわる厚生労働省の労働政策審議会に、不適切な調査データを含む資料が示されていたことが分かった。20日午前の衆院予算委員会で、立憲民主党の長妻昭代表代行が指摘した。 問題の資料は厚労省が2013年10月に労政審に提出した「労働時間等総合実態調査」。一般労働者の平均的な人の1週間の残業時間を平均2時間47分と記載しているが、これは1カ月のうち残業時間が「最長の1週間」を集計した値だった。長妻氏は「労政審でこうした説明がなかった」と指摘した。加藤勝信厚労相は「(労政審の)委員がどこまで理解していたかは承知していない」と述べるにとどめたが、厚労省は問題の経緯を説明した19日の記者会見で労政審に資料を提出したことを認めている。 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、不適切に比べた問題のデータは「労働政策審議会の審
安倍晋三首相肝いりの「働き方改革」に、改めて疑問符がついた。20日の衆院予算委員会では、関連法案作成に関わる厚生労働省の労働政策審議会に説明不十分な調査データが示されていたことが発覚。首相は、自ら撤回した裁量労働制に関する答弁の責任を同省に押しつける姿勢を示した。法案の正当性だけでなく、首相の姿勢も問われる事態になりつつある。 裁量労働制で働く人の労働時間は、一般労働者より長くなるのか、短くなるのか――。 20日の衆院予算委では、首相が裁量労働制で働く人の方が一般労働者より労働時間が長いという調査結果を知りながら、1月29日の衆院予算委で触れなかったことが明らかになった。 首相は1月29日、裁量労働制で働く人の労働時間について、厚労省のデータをもとに「平均的な方で比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」と述べた。後に撤回することになったものの、裁量労働制で働く人の方が労働時間が短
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