ITをサービスとしてとらえ、IT運用の複雑化と運用プロセスの可視化という課題への解決策を提示するITIL。最新版のITILバージョン3はどのような経緯で生まれてきたのか。 企業を取り巻く環境は、日々厳しさを増しています。 CEOにとって頭を悩ませる最大の問題は「株主価値と企業方針」です。どうすればITによって株主価値を高めることができるのか、事業戦略はどうすべきか、インソースとアウトソースのいずれを選択すべきか、どの領域までITに依存すべきか、果たしてITコストは妥当な金額であろうか。このような問いかけを日々繰り返しています。COOは「効率的かつ効果的な事業運用」に苦悩し、IT運用コストをどうやって削減できるか、より効果的に技術を活用する方法はないか、ビジネスの随所にさらなる価値を提供することができないか、どの領域の新事業に注力すべきかを考え続けていますし、CFOは「ROI、ガバナンスコン
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