アライグマにウイルス感染広がる ジステンパー半数に2008年10月25日15時1分印刷ソーシャルブックマーク 人里に出没したアライグマ=08年、京都府八幡市ジステンパーに感染、衰弱したタヌキ=07年、和歌山県、鈴木和男さん提供 野生化したアライグマの半数が、野生動物の大量死を招くジステンパーウイルスに感染していることが、山口大農学部の前田健准教授らの調査で分かった。日本脳炎ウイルスにも7割が感染していた。タヌキなど他の動物でも感染が確認され、ペットや家畜、人に影響がないか心配される。26日から岡山市で開かれる日本ウイルス学会で発表する。 前田さんらは07年6月から、関西地方で捕獲されたアライグマ104匹の血液を調べると、約半数の54匹でジステンパーウイルスに感染した痕跡が見つかった。タヌキ19匹のうち4匹が感染し、イノシシやシカも感染していた。 ジステンパーウイルスは、呼吸器を介して、主に