カクヨムに関するw0906のブックマーク (112)

  • 第182節 蹂躙と撤退 (共闘討伐編37) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    最初こそ男は物一に付いて行っていたが、直ぐに対応出来なくなり、物一の言った蹂躙が始まった。 物一は自分の能力を使って男を中心に兎の様に跳び回り、男に近づく度に槍で男にダメージを与え、そして跳ぶ度に速度が上がり速度の上昇と比例して攻撃力も上がり、最初は涼しい母をして物一の攻撃を受けていた男だが、徐々に険しい顔になり、余裕も無くなり、最初の物一に対する上からの態度は消え、怯えるようになっていた。 それも、当然のことだ。 何故なら、物一は男が戦意を失って尚、攻撃を続け、心が折れてようやく止めたからだ。 「じゃあ、もうこの国には来るなよ?来たなら、今度は今回よりも徹底的に痛ぶった上で、じっくりと殺すからな。」 「わ、分かった。もう来ない、だから離してくれませんか。」 「…さっきの言葉、この耳でしっかりと聞いたからな。後で撤回なんてできないぞ。」 「も、勿論、分かっています!」 「なら、さっさと行け

    第182節 蹂躙と撤退 (共闘討伐編37) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 第181節 九州にて…4 (共同討伐編36) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「俺か…?俺は四統のお一人、北玄(ほくげん)様の部下の1人で、北滅(ほくめつ)という。」 「そうか…、僕も一応名乗っておこう。名は物一(もいち)だ。別に覚えなくても良い。」 「…で、君は何故俺のところに来たのかな?」 「…何、簡単なことさ。お前、わざとその強い気配を放ち、僕等に威圧していたんだろ?」 「…何を言っているんだ?俺はそんなつもりはないが?」 「…ほう?では、お前が威圧していると僕等が勘違いしただけだと?」 「そうだ。」 「信用出来ないな、お前は突然僕に向かって攻撃してきたじゃないか。そんな奴の言葉を信用するわけないだろ?」 「…ま、そうか。だが、君が成長する前に摘み取らせてもらおう。」 男はさっきよりも早いスピードで物一に迫り、左手からパンチを繰り出した。 物一はさっきと同じように最小の動きでパンチを回避しようとしたが、北滅と名乗った男のパンチは物一の右頬に直撃した。 物一は男

    第181節 九州にて…4 (共同討伐編36) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 番外編5-6 救出… - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    照はなんとも言えない不思議な感覚の中、付近の水分を操作し、報鳥の顔を含めた全身に送った。 すると、送った水分と比例して少しずつ痩せこけていた報鳥の顔を含めた全身が良くなっていった。 「ここは一体…。」 「意識が戻ったのか!」 「照、何でお前がこんなところに…。」 「ま、色々あって俺、が、一人で、助けに来たんだよ。」 「…そうか、ありがとう。それで、ここは何処なんだ?」 「さあな、よく分からん。が、ここの近くに霞家の別荘の近くにある施設だ。」 「そうか…、ありがとう。すまないが、この施設の外まで案内してくれないか?」 「ああ、分かった。歩けるか?」 「…ああ、一応歩ける。すまないが、肩を貸してくれないか?」 「勿論。それに俺に出来ることなら、どんなことでも協力する。それが当にどんなことでもな。」 「ありがとう。」 その後、10分かけてゆっくりと施設から出た。 出ると、照が施設に入る前に倒し

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  • 番外編5-5 内部探索、そして可能性 - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    照は置いてあった紙を鞄に入れて、報鳥の捕えられている牢探しを再開した。 「…えと…、ここに来る時は左側から来たはずだから右側から探せば良いはず…!」 照はこの監視室から出て右側から報鳥の捕らわれている牢探しを再開し、今度は40分程探しまわって、ようやく人のいそうな牢を見つけた。 牢の中に入ると、そこにはかなり痩せこけた姿をした報鳥と気配すら今までの誰とも違う2メートルはありそうな者がいた。 「…お前、雄人に何をした?」 「何って…こいつの能力(ちから)の断片をいただいただけだか…?」 「…お前、何者だ?」 「何者って…酷ぇなぁ、お前、この俺を人前で堂々と消したよな…?覚えてねぇとは、これはあれか?いじめた側は覚えていないが、いじめられた側は覚えているっていうやつなんじゃねぇのか…?」 「ま、まさか…き、貴様はあの時俺が綺麗に消し去った…!」 「やっと思い出したか…でも、それも仕方ねぇな。今

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  • 番外編5-4 内部探索 - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    その後、照は数十分中を回ったが報鳥が捕らわれている牢は見つからなかった。 「…ったく、なんたんだここは。広すぎるだろ…。」 その後、更に30分中を探しまわり、普通の扉と同じくらいの大きさの重そうな扉の前に辿り着いた。 中はだいぶ時間が経っているのが分かる程に埃だらけで照はハンカチで鼻と口を塞いだ。 そして監視に使っていたと思われる複数の画面と高性能そうなパソコンが漫喫のデスクのようなところ置いてあり、そのデスクの隅に部屋と同様に埃だらけになっている紙を見つけ、埃を紙から落とすとそこには所々掠れているのを少しずつ読んでいった。 「えっと…なになに…、『よくここへ来た。ここは我々が内装を時間をかけていじって刑務所の迷路のようにした。しかし、迷路の様にしたのは良かったのだが少し後悔した。と言うのも複雑にしすぎたことで作った自分達も迷うことになってしまったからだ。因みに今まで書いたのは読み終えた君

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  • 番外編5-3 じんわりと…3 - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「それは無理だ。」 「そうか…。なら、少し変えて3択にしてやろう…。」 「…どういうつもりだ?」 「どういうつもり…って、さっき言った通り選択肢を2択から3択にしてやろう…って言ってんだよ。」 「…何故そんなことをする?さっさと俺を殺して中を探せば良いだろ?」 「…いいや。さっき言っただろう?お前に選択肢をやるってよ。」 「…そうか。一応聞こう、その選択肢…ってのは何だ?」 「一つ目は、俺の新技の贄となるか、二つ目は、ここに捕らえている奴を連れて来るかだ。これはさっきも言ったことだ。そして…3つ目、それは俺をここに捕らえている奴のところへ案内することだ。」 「…ふ、ふざけるな!俺は、俺達はあの方達に救われたことへの恩返しの為に従っている。決して、恐怖によって俺達を支配しているわけではない。それに、お前のような奴の言葉を聞くと思うか?」 「そうか…。最後のチャンスだったのだが…残念だ。」 照

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  • 番外編5-2 じんわりと…2 - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    しかし、確かにその男は照の威圧で倒れなかった。 だが、男の表情や身体を見てみると意識を保とうとかなり必死だった様だ。 「…お前がここの番人か?」 「…そうだが?」 「それは嘘だな。」 「…‼︎何故そう思う?」 「お前では見掛け倒しだ。見た目は強そうだが、俺が威圧しただけで意識が飛びかけるような木偶では意味がないと言っているんだ。」 「何だと…?」 「そうやって直ぐに機嫌が悪くなるのも俺からすれば小物の特徴なんだよ。」 「…そうか。なら、試させてもらおう!」 そう言うと男は照との距離を一気に詰めて右手でパンチを繰り出してきたが、それは大振りだった。 「アホか!」 照は軽くいなしてカウンターを左の肋骨に入れた。 男は何を言っているのかよく分からない奇声を発しながら吐血し、倒れた。 照はツッコミを入れる程度のつもりでカウンターを放ったのだが、男が盛大に倒れて少し驚いていた。 「(なんだ…コイツ。

    番外編5-2 じんわりと…2 - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム
  • 番外編5-1 じんわりと…   - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    照は今、北海道で北からの侵略者を撤退させることに成功し、龍牙のいる部にある龍牙の執務室にやって来た。 「それで…、報鳥のいる場所は分かったのか…?」 龍牙は引き出しから関東甲信を切り取った地図を取り出し、机の上に広げて「ここだ。」と指をさした。 「ここにいるのか?」 「ああ、奴等が自分達で言ってたし、報鳥の部下も同様のことを言っているからね。」 「そうか、分かった。確認なのだが、ここにいるのは間違いないのか?」 「ああ、僕の部下が火花さんと協力して奴等から引き出したんだ。」 「そうか。それで、その時の様子は?」 「…よく分からないが、何かに強く怯える様に全身を震わせながら教えてくれたよ。」 「分かった、ありがとう。」 「行くのは良いが、明日にしてくれ。」 「何故だ?」 「お前なら何の問題もないだろうが、絶対に守りがガチガチの筈だからな。」 「だから今出るな…ってことか?」 「ああ。」 「

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  • 第180節 九州にて…3 (共闘討伐編35) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「いや、違う。」 「何故そう思うのですか…?」 「俺は照さんから火花さんの護衛を引き受け、火花さんと一緒にいたからな。」 「なるほど…。」 「それに…俺達を見ていた奴からは殆ど気配を感じ取れなかったからな。」 「ということは…。」 「おそらく威嚇だろうな、『これ以上邪魔をするな』という意味を込めた…。」 「…しかし、今の感じは多分ですけど僕が戦えばこの気配を持つ奴の実力を知ることができるかもしれません。」 「…こっちに来るならともかく、こちらいけば余計な火種になりかねないからな…。」 「…分かりました、僕が探知してみましょう」 物一は集中して強い気配を放っている奴の探知を行った。 「…!」 「どうした…⁈」 「気付かれました、僕が探知しているのが。」 士と桜は驚いた。 2人は照に修行を付けられたわけではなく、荒んだ顔で公園のベンチで2人で座っているところを千癒に救われ、独学で修行をし、千癒

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  • 第179節 九州にて…2 (共闘討伐編34) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「他に質問等がある方はいらっしゃるでしょうか…?」 「…一つ聞きたいのだが。」 「はい、何でしょう…?」 「ここにいる者を含めて20人を選定するということで良いのか…?」 「はい、その通りでございます。」 「分かった、では進めてくれ。」 「…はい、では進めさせていただきます。まず、ここにいる10名の方々は入れさせていただきます。次に、桜様、物一様も入れさせて頂き、残りの8名は桜様と士様のお2人に選んでいただいた方々を入れる予定になっています。」 「では…、その残りの8名をここで発表するのか…?」 「はい。」 ・ 「ーの8名になります。意見があれば遠慮なく仰って下さい。」 執事は会議室をぐるっと見回し意見がある者はいないと判断した。 「では意見はないということで決定とさせていただきます。」 全員が頷き、同意していることを示した。 その後会議で決定したメンバーで四統の下っ端等一部が暴れている現

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  • 第178節 九州にて… (共闘討伐編33) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ああ、そうだ。」 そして場所は変わり九州支部。 「…今、部から知らせが入って、照さんと協力関係にあるところからの助っ人によって北からの侵略者を撤退させるた…と。」 「では、私達が近辺に彷徨いているのを片付ければ取り敢えず安心ですね。」 「…そうなるね。と言うことで明日、士さん達をここに呼んで会議を行おう。」 「承知いたしました。」 翌日、九州支部会議室。 会議室には前回より少し少ない15人がいる。 その15人は実力は当然現在九州支部にいる中ではトップクラスであり、同時に情報が漏れる可能性が低いと判断された者等だ。 「揃ったようですので会議を始めさせて頂きます。」 会議室にいる全員が頷く。 「昨日、部から北からの侵略者を撤退させることに成功したと知らせが入りました。」 「流石は我々の組織で最強の照さんだ。」 因みにこの会議室にいる面々には照の強さを身を持って体感した者や、照が闘っている

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  • 第177節 総本部 (共闘討伐編32) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ああ、悪いが今から僕の言うところに来てくれないか…?」 「まずはどこなのかを言ってくれないか?」 「ああ、そうだな。」 と、電話をしつつ龍牙からその来て欲しい場所の地図をスクショしたものが照の携帯に送られて来て、その地図を見た。 「当にここに今から行かないといけないのか…?」 「…ああ、出来ればそうして欲しい。」 「…悪いが今すぐは難しい。だから、明日の朝でも構わないか…?」 「…そうか、分かった。なら、明日の10時頃にその送った場所に来てくれ。」 「分かった。」 そして要件を伝えた龍牙は電話を切った。 電話を終えた照はその後、近くの銭湯で心身の疲れを抜き、家で夕べ、軽くシャワーを浴び、床についた。 翌日、9時30分。 照は龍牙から送られて来た場所の目の前に来ていた。 「ここ…で、合っているようだな。」 ここでイケオジという感じの中年くらいに見える男性に声をかけられた。 「照様、

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  • 第176節 北にて…5 (共闘討伐編31) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「君達は何をしているんだ?」 そしてマライと照の放った2つの炎の玉は敵に直撃せず、黄色い雷にぶつかり爆煙が上がり、敵に直撃はしなかった。 爆煙が晴れると3人の他にも新たにかなり背の高い顔立ちの良い男が3人の傍に立っており、3人はかなりのダメージを負いながらもその男を守るようにしてマライと照の炎の玉と雷を纏った空壁とのぶつかり合いの余波を受けていた。 「なんだ…、あの男は…?」 「…事前情報にあんな奴の情報はないぞ?」 「いや…ちょっと待て。アイツ、俺達の攻撃を雷の壁で防いだよな…?ということは…。」 「そうか…!」 「ああ、お前の想像通り、恐らく奴が事前情報で聞かされていた【ノース・デビル】の頭目、ルーペンだろうな…。」 「やはりそうか…。」 「君達、僕は何て指示をしたか…覚えているよね…?」 「は、はい。承知しております!この北海道を手中にし、この国を手にする土台にせよ…。と指示なさいま

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  • 第175節 北にて…4(共闘討伐編30) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「…!」 獣は吐血しながら風を纏った空壁にあたっている脚に全身の力を集めた。 「…ハアーーーッ‼︎」 照の体を使った獣は雄叫びを上げ更に力を振り絞って風を纏った空壁を突破し、男の心臓に蹴りが直撃した。 蹴りが直撃した男は大量の吐血をしながらも立っていた。 そこに5人の中で紅一点の女が深手をおった男の元に行き回復させようとしていたが共闘関係にある組織の助っ人が女の右腕を掴むと女から力が抜けていった…。 「ア、アンタ…私に何をしたの…?」 「何ってアンタの能力(ちから)を俺の身体に吸収させてもらったんだよ。簡単だろ…?」 「ふ、ふざけ…ない……で…。」 女はバタリとその場に気絶する様に倒れた。 「ま、これで取り敢えず情報を聞き出す人間は確保出来たな。」 「だな。そんで…お前は誰だ?」 「んなことは今、どうでも良いだろ。」 「そうだな。怨〈エビル〉装甲!」 マライは怨念を形にした紫の鎧を身に纏っ

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  • 第173節 北にて…2 (共闘討伐編28) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    こうして照と異様な気配を放つ男は互いに離れてから敵の掃討を開始した。 「さて…数は…大体5万弱…てとこか…。よし、折角だ。ド派手な挨拶をするとしよう。」 照はエネルギーを高めて、両手に高めたエネルギーを集めて右、左の順で龍の形をした衝撃刃を放った。 「双龍進撃刃(そうりゅうしんげきは)。」 照の放った攻撃は5万弱いた敵を一気に1万未満にまでへらすことに成功した。 敵の中には防御体勢をとって逃れようとする者もいたが照の放った龍の形をした衝撃刃は血に飢えた獣のように有無を言わさず、凄まじい勢いで敵を屠っていった。 残った敵は錯乱する者、魂が抜けたようにその場に立ち尽くす者等様々だったが、殆どの敵は自分達の目で見た物を受け入れられないようだった。 煙が晴れるとダメージに差はあるものの、5人が残っていた。 「…俺の挨拶は気に入ってくれたかな…?」 「…なぁ…、あいつ、俺達に聞いてるみたいだぜ。」

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  • 第174節 北にて…3 (共闘討伐編29) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ほう…、侵略者にしては強いな。」 「お前、俺達の実力があの程度だと思っているのか…?」 「違うならさっさと気になってくれ。このままじゃ、まともな戦いにすらならない。」 「(こいつ…完全に俺達をなめているな…)良いだろう、そんなに潰されたいなら気で相手をしてやろう。」 「分かったからさっさと気になってくれ、さっきも言ったがそのままじゃあ戦いにならないからな…。」 侵略者の残りの5人は静かにエネルギーを高め始め、その高めたエネルギーは其々特徴のある姿になった。 照の問いに答えた男は風を感じさせるモールド等の入った鎧を纏っている。 そして5人の中で紅一点と思われる女は草花等自然を感じさせるモールドが入った緑に薄紅の入った動き易そうな鎧を身につけていた。 「…ほう、結構な上昇率だな。これなら、戦いの実感が出るかもしれないな。」 (なあ照、お前、俺と代わってくれよ。) 「(…分かった、代わっ

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  • 第172節 北にて… (共闘討伐編27) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「ああ。」 「では失礼する。」 龍牙達、会談会場にいた者達はその施設を後にした。 ・ 少し時間を遡り… 部への襲撃を撃退した翌日、龍牙の執務室。 「照、君、鉱己のところへ援軍に行ってくれないか…?」 「…俺は今、高校生でしかも入学したばかりなのにできる訳ないだろ。」 「それは気にしないでくれ、僕が君の通っている学校に話を通しておくから…。」 「…分かった、向かおう。」 「ありがとう、宜しく。」 こうして照は鉱己が支部長を務める北海道へ向かうことになった。 移動代等の費用は全て龍牙がくれた分でこと足りたので自分の金を使うことはなかった。 5日後、夕方、鉱己の家。 鉱己は冷や汗をかきながら、口を開いた。 「あの…照さん、援軍は貴方だけなのでしょうか…?」 「不服か…?」 「いえ…、これ以上ない最強の援軍ですが、聞いたところによると九州の方には関西支部から数十人を援軍として送ったという話を耳に

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  • 第171節 秩透会談 (共闘討伐編26) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「そ、それは…」 「君自身、分かっている筈だ。この危機的状況下では共闘しないという選択肢は愚策だと」 「…。」 「そして…もし、自分が盾になれば共闘しなくても良いと思っているならそれは唯の馬鹿としか言えない。」 「…!し、しかし…」 「確かに…、奴等のことだ戦闘等の混乱に乗じて我々の仲間が拐われるリスクは当選あるだろう。それでもこの共闘の申し出を受けるべきだと僕は思っている。」 「私はそれでも…」 「…。」 「いえ、何でもありません。」 「まあ、貴方が思うように仲間は大切でしょう。だから、貴方は態々そんなリスクを冒してまで奴等と共闘するメリットはないと思っている…そうでしょう?」 「…。はい、その通りです。」 「まだ、納得できていないようだから、簡単に言おう。我々の仲間が拐われるかも知れないというリスクを理由に共闘を反故にすることは出来ない。それに今の危機的状況においてはリスクは二の次だ。

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  • 第170節 思案会議 (共闘討伐編25) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    「そう、そしてその敵対している組織のトップから共闘して欲しいという話が部にあったらしいわ。」 「…当ですか⁉︎」 「…ええ、当ですよ。ですから、近いうちに受けるか否かを決める会議を開きたいというのが部の龍牙さん、我々のトップの考えでしょう…。うん、了解。」 「何か緊急の用でも…?」 「いえ、そうではないわ。今、部から今話していた会議の日程が明日でも良いのかという通達が来たの。」 「…成程。こちらは構いませんが、そちらはどうしますか…?」 「勿論、YESと返答するつもりよ。」 「そうですか…。では、こちらの答えもこのテレビ電話の後で一緒に龍牙様に伝えて頂けませんか…?」 「了解、伝えておくわ。」 「ありがとうございます。」 「ではこれで失礼するわ。」 千癒はテレビ電話を切った。 関西支部、千癒の執務室。 「…龍牙さん、さっきの話なのですが…。私と福支部長は問題ありません。」 「そ

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  • 第169節 映像報告2 (共闘討伐編24) - 芯覚者-神と呼ばれた男-(カンタ) - カクヨム

    当ですか⁈」 「ああ、奴等のうちの1人を捕縛してから聞き出した結果、判明したことだ。」 「成程…、確かに現状ではそれを信用する他ありませんね。」 「確かに信用ならないが、今の状況では敵からの情報であろうと信用する他ないからね。じゃ、報告を続けるよ。」 「はい、お願いします。」 「あとは奴等の組織名が四統(しとう)、漢字の四に統一の統四統だ。」 「ということは…。」 「ああ、おそらく君等が考えている通り、四神の能力を持つ者4人がトップの組織だろう。」 「ですよね…。」 「続けるぞ。調べた結果、僕と戦った男は四神の一つ、玄武だと分かった。」 「…玄武…ですか。」 「…ああつまり…、あと3人、朱雀や青龍の能力を持つものがいると言うことだよ。」 「…成程、それは今まで以上に死力を尽くさねば生き残ることさえ難しそうですね…。」 「そうだ。そして、もう一つ、鉱己から北からの敵について、少しだけ報告

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