東北大付属図書館は、大学創立115周年を記念し、同館にゆかりのある夏目漱石にちなんだようかん「吾輩は羊羹好(ようかんずき)な猫である」を企画した。製造を手がける和菓子の白松がモナカ本舗(仙台市)が13日、発売した。 味はゴマ、コーヒー、抹茶、本練り(小豆)の4種。1本35グラムのミニサイズが4種入…
12月12日のブックトークについて、ツイッターで様々な言説が飛び交っています。私も参加した身として、ツイッター上の議論が様々な誤解と分断を含んでいることにもやもやし、整理したいと思い、この記事を書きました。 このレポートはとてもよくまとまっていて素晴らしいのですが、私に見えたものとはずれているところもありました。以下は、そのずれがどうして生じたのかについての考察でもあります。 私は、この小説に対する反応を、この図のように分類して理解しています。 ブックトークの登壇者は大まかに言って①②の人たちです。その中で、①の中でも超左上に位置する瀬地山先生、①に位置するその他の東大教員たち、②に位置する姫野先生と担当編集者、①と②の真ん中に位置する小島慶子さん、というふうに、私は認識しました。 一方、聴衆の側は、この表のすべてにわたっていたでしょう。ただ、このイベントのテーマとしては ・性の尊厳、セク
東大で開催された、姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』ブックトークに参加しました。正直、あまりにもモヤモヤする展開で、まるでこの空間自体が「彼女は頭が悪いから」のテーマを再現しているようでした。 今回のブックトークでは、2016年に起きた東大生による強制わいせつ事件に着想を得たフィクション小説『彼女は頭が悪いから』の内容から、以下のようなテーマで話す場だと告知されていたので足を運びました。(以下、告知文章より引用) ・性の尊厳、セクシュアル・コンセントとは?(性暴力事件の再発防止のために何が必要か) ・「学歴社会」と性差別について ・「東大」というブランドとの付き合い方、向き合い方感想としては、もっと上記の内容に沿った話をしてほしかったです。イベントを企画された林香里教授が開会の挨拶で、 「東大にとって、ジェンダーや性暴力の話題に関して外の空気に触れることは大事。どうしてこういうことが起こる
2018年06月30日 渡部直己氏の問題と教育と批評 渡部直己氏のセクハラ問題の推移を見て、思うところがいろいろと出てきた。他にすべきことがたくさんあるが、頭がすっきりしないので書こうと思う。数年前に群像新人文学賞(評論部門)の優秀作をもらったものの、ろくに第1作も発表できずにいる僕は、自分としては「文壇」のプレイヤーとはほど遠いと思っているが、その一方で、「新人小説月評」を担当したり、定期的に書評を書かせてもらったりしているので、はたから見たら「文壇」のプレイヤーなのかもしれない。渡部氏とは面識があって、一緒に呑んだこともある(向こうは覚えているかわからない。名前くらいは認識していると思うけど)。あとは、『すばる』(2016年2月号)の批評特集内記事「近代日本の文芸批評を知るための40冊」で『不敬文学論序説』を紹介したことがある。文芸批評に携わる者としてはそのような立場から、加えて、中等
ようこそ阪大外国語学部スウェーデン語専攻へ! スウェーデン語専攻は大阪外国語大学時代の1985年に創設され、スウェーデン語学、スウェーデン社会、スウェーデン史の授業科目を中心に開講している日本の国立大学唯一の専攻です。 スウェーデン語はデンマーク語やノルウェー語、アイスランド語などともにノルド語(フィンランド語は別系統の言語)と呼ばれていますが、これらの言語は系統的に英語、ドイツ語、オランダ語などとともにゲルマン語というグループを形成しています。スウェーデン語の構造はなかでも英語に近似しているので、英文法の得意な人は修得がはやいと言えるでしょう。スウェーデン語をしっかり会得すると隣国 のデンマーク語やノルウェー語も特に勉強しなくても、かなり理解できるという醍醐味があります。 スウェーデンの本質を知るためにはまずはスウェーデン語の知識が不可欠です。スウェーデン語専攻でスウェーデン語を習得し、
筑波大学モニュメントに含まれる銘鈑に記された「漢詩」は、とうてい漢詩と呼ぶことができないしろものである。 筑波大学モニュメントとは 筑波大学筑波キャンパス [1] 茨城県にある国立大学の筑波大学には、筑波大学モニュメントというものがある。筑波大学側としては、「本学のアカデミックシンボルの一つとして、見る者全てに、学問に宿る崇高なる精神性と高揚感を与えるものになると期待」されるモニュメントなのだそうだ [2] 。 これは、2014年に幡谷祐一茨城県信用組合会長から寄贈されたもので、幡谷会長の作った「漢詩」が記された銘板が含まれている [3] 。これから詳しく説明することになるが、この「漢詩」は、とうてい漢詩と呼ぶことができないしろものである。一応は日本文学や中国文学の教授陣もいる大学 [4] で、このような漢詩と呼ぶことができないしろものを「漢詩」と称した上で、「アカデミックシンボルの一つ」
今年のノーベル文学賞の受賞が決まった米国のシンガー・ソングライターのボブ・ディランさんに関する書籍の展示「ボブ・ディランを読む」が、金沢市角間町の金沢大中央図書館で開かれている。元国際ポピュラー音楽学会長の三井徹同大名誉教授が寄贈した洋書がメイン。同館によると、ディランさんにまつわる洋書の蔵書数は全国の図書館でも有数だ。二十一日まで。 三井名誉教授は所蔵していた洋書七十六冊を寄贈。図書館の蔵書の和書など十四冊と合わせた九十冊を展示している。ディラン研究の代表作である「ソング・アンド・ダンスマン」もあり、ディランさんの世界観に触れることができる好機となっている。 一九七一年に発刊されたディランさんの初めての著作「タランチュラ」は、注目を浴びる一冊。三井さんが、洋書の書評を連載していた雑誌「ミュージック・マガジン」でこの本について書いた考察も掲げられている。 作品が、英文のピリオドを省略したり
障害の有無や年齢に関わらず楽しめる絵本を集めた「さわる絵本展」が18日、島田市立川根図書館で始まった。6月8日まで、静岡福祉大図書館(焼津市)が所蔵する66点のバリアフリー文庫を紹介する。 相互利用協定を結ぶ同大図書館と島田市立図書館の共同企画。同市のバリアフリー布絵本作家山本敬子さんが同大図書館に寄付した布絵本を中心に展示している。点字付きの絵本や、面ファスナーで固定した果物を取り外しできる絵本など、工夫を凝らした作品が来館者を引き付けている。 初日は、山本さんが地元の小学生や園児らに新作の布絵本「茶摘み」を披露した。布の色合いで茶畑の濃淡を表現し、茶葉や茶娘を面ファスナーで製作して立体感のある作品に仕上げた。唱歌の茶摘みを全員で歌いながら、布絵本を楽しんだ。 山本さんは「童謡や唱歌を多くの子どもたちに分かりやすく伝え、残していきたい」と話す。会期終了後は、同大図書館または島田市立
■戦時下中国で日本語文学活動 現吉野町に生まれ、日中戦争開戦後に兵士として中国に渡った詩人、池田克己(かつみ)(1912~53年)にスポットを当てた初の展示会が、奈良大学図書館(奈良市)で開かれている。池田は上海で日本語文学活動の中心的役割を果たし帰国後も活躍したが、40歳で亡くなった。木田隆文・同大准教授(日本近代文学)は「池田克己という詩人の存在、戦争と文学の複雑な関係性を知ってほしい」としている。 池田克己は20代前半で処女詩集を出版。詩誌「豚」も創刊し、若手詩人グループとして全国的に注目された。兵士として上海に渡ったが、現地で日本語文学活動を展開。上海文学研究会を結成し、「上海文学」を創刊して詩を発表した。当時は詩人の草野心平、高見順、小説家の武田泰淳らとも交流。だが戦時下のため日本の支配政策と関わらざるを得ず、活動は複雑な状況にあったという。 終戦後は、上京して出版社に入社。詩誌
40周年を迎えた小平市立図書館をもっと利用してもらおうと、武蔵野美術大学(小平市小川町)の学生グループが、読書感想カードとカルタが一体になった新ゲーム「ビブリオ・カルタ」を考案した。 ビブリオ・カルタは10センチ四方の厚紙で、読み札に本のタイトル・作者名と内容説明や感想文が書かれ、取り札に作品をイメージしたイラストが描かれている。タイトル・作者名は読まれず、読み上げられた内容だけをヒントにイラストを選ばなくてはならない。 考案したのは、同大視覚伝達デザイン学科3年の小林瑞葵さん(23)ら、「図書館ワークショップ」の授業を受ける10人。小林さんは「他人に薦めてもらうことで、自分だけでは見つけることのできなかった本に出会える。利用者同士で交流するきっかけにもなる」と話す。 24、25日には、仲町図書館と公民館の複合施設「なかまちテラス」でお披露目のイベントが開かれ、市民ら約45人が参加した。今
江戸中期の俳人で俳画を確立した与謝蕪村(よさぶそん、1716~83)の、これまで知られていなかった俳句212句を収めた句集が見つかった。天理大付属天理図書館(奈良県天理市)が14日発表した。句集の存在は戦前から知られていたが、長らく所在不明だった。 蕪村は松尾芭蕉、小林一茶と並び称される江戸期の俳人だが、これほど多くの俳句が一挙に見つかるのは極めて異例だ。 見つかったのは、蕪村存命中に門人がまとめた「夜半亭(やはんてい)蕪村句集」(夜半亭は蕪村の俳号のひとつ)の写本2冊。 図書館が4年前に書店から購入… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。
江戸時代中期の俳人、与謝蕪村(1716~83年)の俳句集「夜半亭蕪村句集(やはんていぶそんくしゅう)」に未確認の俳句212句が掲載されているのが分かり、所蔵する奈良県天理市の天理大付属天理図書館が14日発表した。 図書館は「一度にこれだけ多くの句が見つかるのは驚き。今後の蕪村研究を進める上で貴重な資料だ」としている。 句集は長く所在不明になっていたが、図書館が4年前に古書店から購入。研究の結果、蕪村が生涯に詠んだとされる約2900句にはない、未確認の句が多数掲載されていた。 新発見の句は、ぼろぼろの傘をお化けに見立て、破れ目から月が見えることを詠んだ「傘(かさ)も化(ばけ)て目のある月夜哉」など、ユーモアと風情が織り交ぜられているのが特徴という。
ううん、だって教授とかじゃないからね 彼は大学の事務の職員だから まあだけどしょうがないじゃん、結局そうなっちゃたんだから ドライ? えっ うん、そうそう 私って昔からこんな感じだよ 高校のときだってさ それ、谷口先輩 1週間で別れちゃったからなあ あれ、1週間じゃないっけ5日だっけ 人のことよく覚えてるねえ、咲子は うん、そうだよ私が振っちゃったんだけど だって映画観に行こうって日曜に会ったときに着てきた服がさ そうだよ、白シャツの中にパーカーだよ うけるよね、わけわかんない でも要は、好きじゃなかったってことだと思うんだ 人気者の先輩に付き合ってほしいって言われて私舞い上がってたんだ 悪いことしたって思ってるんだよ 今でもそのときのこと思い出すと消えてなくなりたくなるもん うん、うん、そうだね 慰めてくれるのはありがたいけど、咲子だって2年の公式戦のダブルスでさ 部長の頭にスマッシュ思
眉山山頂で徳島市が運営し、3月末で閉館したモラエス館に収蔵されていた資料の展示が30日、徳島大常三島キャンパスと徳島駅前のアミコビルで始まった。入場無料。ボランティアガイドが常駐して案内や解説をする。 同大総合科学部2号館の1階では、徳島で晩年を過ごしたポルトガルの文人モラエスの遺髪や自筆の手紙など約250点が並ぶ。モラエスの居間を再現したコーナーもある。 小松島市江田町、鳴門教育大大学院生山口真依子さん(23)は「貴重な資料に感動した」と話した。 アミコビル1階では、モラエスが母国で出した原書など約200点を展示している。 開館時間は、徳大が毎週水曜午後1時~同5時15分。オープン記念として31日も開く。アミコは営業日の午前10時10分~午後5時。 徳大とアミコでの展示は、新しい常設展示場となる眉山山頂展望休憩施設の改修が終わる2016年10月ごろまで。
旧制松本高校(長野県松本市)で学び、当時の様子を「どくとるマンボウ青春記」に記した作家の北杜夫さん(1927~2011年)の蔵書のうち一千冊近くが、同校を前身とする信州大(本部・松本市)に寄贈されることになった。北さんの長女でエッセイストの斎藤由佳さん=東京=が信大側に申し出た。信大は松本キャンパスにリニューアルする付属中央図書館に「北杜夫文庫」と名付けたコーナーを設け、学外の一般の人でも閲覧できるようにする方針だ。 斎藤さんによると、寄贈する蔵書は、東京都世田谷区の北さんの自宅で保管していた。北さんの小説「岩尾根にて」で45冊しか出版されなかった限定本や、旧制松高の先輩で親交が深かった作家の辻邦生さん(1925~99年)らが、自著の刊行時にサインして北さんに贈った本などがある。北さんが県内の山岳風景を描いたとみられる水彩画1点も含まれる。 近く発行される信大広報誌の対談企画が4月に行
江戸文学研究の第一人者として活躍する中野三敏・九州大名誉教授が収集した書籍の展示会「雅俗繚乱(がぞくりょうらん)―中野三敏 江戸学コレクションの世界―」が11日、福岡市東区の九州大箱崎キャンパス・中央図書館で始まった。当時の印刷技術や風俗などを知るうえで貴重な約70点を展示。16日には中野名誉教授らによる講演会もある。 コレクションは、和歌や漢詩などの伝統的な文化「雅」に分類されるものと、俳諧や小説などの新しい文化「俗」との計約6000点からなり、「雅俗文庫」と呼ばれている。大半が同大に寄贈されたもので、約70点というまとまった数での紹介は初めてとなる。 展示は3部構成で、第1部の「文芸のかたち」では、漢詩や俳諧、読本(よみほん)が並ぶ。巻頭に口絵を載せて主要人物を掲載する当時としては新しいスタイルをとった読本「『忠臣水滸伝』前編」(山東京伝著、北尾重政画)などが展示されている。第2部「書
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