立ち入り禁止も ハイカー続々 JR西日本は、兵庫県西宮市北部などで鉄橋や枕木が残る旧福知山線跡を再整備し、遊歩道として開放することを決めた。渓谷沿いにあり安全上の観点から、30年間立ち入り禁止にしていたが、インターネットの書き込みやガイド本を頼りに訪れるハイカーが絶えず、JR西が根負けする格好となった。(梅本寛之) 旧国鉄生瀬―武田尾駅間(西宮、同県宝塚市)が複線化したことで、1986年に廃線となった跡。約6キロの区間のうち、北部の1・5キロと南部の1・2キロは整備されたが、山あいのトンネルや鉄橋が多い西宮市内の3・2キロは、無償譲渡を持ちかけられた西宮市が「維持費用がかかる」と難色を示したため、JR西が枕木を残して看板を設置し、立ち入りを禁止していた。 ところが、朽ちた枕木を踏みしめて懐中電灯を手にトンネルを抜けたり、渓谷を見下ろす鉄橋を渡ったりするスリルが人気を集め、看板を無視して足を