東京・有楽町の「TOHOシネマズ日劇」が4日、閉館した。 「日本劇場」の名称で1933年にオープンして以来、国内外の数々の話題作を上映してきた映画館が、85年の歴史に幕を下ろした。 先月からは「さよなら日劇ラストショウ」と題した特別上映会イベントが開催され、最終日のこの日は、1954年公開の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)など9作品を上映。各回ともほぼ完売だった。 同作上映後に登壇した主演の宝田明さん(83)=写真=は、「こんなに温かい観客の前で『ゴジラ』が上映されたことを、天におります先輩たちも喜んでいると思います。映画が終わる頃、私も涙が止まりませんでした」と語った。 最終上映作品となった「もののけ姫」(宮崎駿監督)の上映終了後には、佐藤希(のぞむ)・支配人が、「85年間で1億人以上のお客様に足を運んでいただきました。日劇を愛していただきまして、誠にありがとうございました」と閉館のあいさつ