岡田 健蔵(おかだ けんぞう、1883年〈明治16年〉8月15日 - 1944年〈昭和19年〉12月21日)は、日本の社会事業家[1]、郷土史家[2]。北海道函館市の函館市中央図書館の初代館長(当時の名称は函館市立図書館)であり、同図書館の前身である函館毎日新聞緑叢会付属図書室、および私立函館図書館の設立者のひとり。北日本屈指の図書館人ともいわれる人物であり[3]、私財を投じて函館の郷土資料の収集に努めた。また、函館の火災の多さを考慮して耐火構造の図書館を提唱し、貴重な資料の多くを火災から守り抜いた[4]。函館区鰪澗町(たなごまちょう、後の函館市入舟町)出身[5]。 経歴[編集] 図書館人となるまで[編集] 函館区鰪澗町で、大工の長男として誕生した。1893年(明治26年)に父が死去し、母に育てられた[3][6]。弥生尋常高等小学校を中退後[7]、15歳のときに雑貨商の見習い奉公に出され、