専修大学文学部日本語学科が主催する講演会「岩淵悦太郎と国立国語研究所の白河言語調査」(後援:福島県白河市、白河市教育委員会、国立国語研究所)が9月29日、白河市立図書館「りぶらん」で開催された。 白河言語調査とは1949年に福島県白河市で行われた言語生活調査で、調査員が住民一人一人から言葉の使い方について聞き取りをして、普段使っている言葉がどのように共通語の影響を受けているか調べようとしたもの。 講演会は、同大文学部の斎藤達哉教授(日本語史・国語施策史)が代表を務める研究会が40~50年代の日本語政策史研究、国立国語研究所が日本語の研究史調査をそれぞれ進める中で、白河市立図書館の田中伸哉館長の助言を受けて実現した。 まず斎藤教授が、白河市出身の日本語学者で国立国語研究所の所長を務めた岩淵悦太郎の学問的功績を紹介。同大文学部の阿部貴人准教授(社会言語学)が49年に白河市で実施した言語調査の意