前回の「インク瓶、色々」は御覧頂いただろうか。簡単にまとめるつもりが、とても長ったらしくなってしまい、サラッと触れるはずのインクの話を全く入れられなくなり、今回にはみ出したわけだ。「長ったらしい」と読む気を削ぐようなことを言っておきながら言うのもなんだが、まだご覧頂いていない方はぜひご一読いただいたい。いや、読まずとも写真を眺めていただくだけでもありがたい。 http://www.buntobi.com/articles/entry/series/taimichi/008146/ さて、今回のインクは印刷用やスタンプインクではなく、筆記用のインクについてだ。筆記用インクについては、最近は「インク沼」という言葉があるほど、好きな方や詳しい方が多い。私もこの機会に少し勉強しようと手元の資料で調べては見たものの、成分や製造方法などの化学的な話になると文系人間としてはなかなか楽しむのが難しい。そこ