昭和60年に廃線になった、倉吉市の旧国鉄の倉吉線の跡地を散策する催しが行われました。 この催しは、地元の観光協会が春と秋に毎月数回開いていて、5日は県内外からおよそ50人が参加しました。 明治45年に開業した旧国鉄倉吉線は、現在の倉吉市内のおよそ20キロの区間を結んでいましたが、利用者の減少などにより昭和60年に廃線となりました。 5日はこのうち、旧関金駅からのおよそ4キロを散策し、しばらくは線路跡がいまは県道として利用されている区間を歩きました。 このあと、今もレールが残されている区間にさしかかると、参加者はレールをじっくりと観察したり青空のもとで山並みと一緒に写真を撮ったりして鉄道が活躍していた時代に思いをはせていました。 倉吉市から訪れた50代の女性は「昔は当たり前にあったものがなくなった寂しさはありますがとてもいい景色でした」と話していました。