全国各地の神社を束ねる宗教法人「神社本庁」(東京)から鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)が離脱したことを巡り、同宮の吉田茂穂宮司が20日会見し、「組織活動は恣意的、独善的状況がみられると受け止められている」と述べ、神社本庁執行部を批判した。離脱する理由について「内部からの正常化を目指すことは断念せざるを得ない」と説明した。 神社本庁は全国神社の約95%に当たる約7万8千社を束ねている。各神社の負担金などで運営され、各神社の支援、神職養成などに取り組んでいる。鶴岡八幡宮は1946年に神社本庁が設立された当初から傘下の包括関係にあったが、今年3月、宮司や氏子総代らでつくる責任役員会が開かれ、全員一致で離脱を決めていた。 同宮は鎌倉幕府を開いた源頼朝が1180年に現在の場所に祭ったのが始まり。日本三大八幡宮に数えられ、県内を代表する観光スポットとなっている。 神社本庁によると、これまで日光東照宮(栃木県