社説[社会保障]「痛み」も開示し論戦を Tweet 全国 2013年7月17日 09時15分(7時間55分前に更新) 漠然とした不安が募るのはなぜか。私たちの暮らしに直接関わる社会保障制度が、今参院選で大きな争点とならず、将来像が見えないからだ。 昨年、民主、自民、公明の3党が、消費税増税とともに合意した社会保障と税の一体改革で、先送りされた医療や年金、介護などの課題が棚上げになったままだ。 3党の合意で昨年11月に設置された政府の「社会保障制度改革国民会議」は、8月21日を期限に最終報告をとりまとめる予定である。 これまで年金の支給開始年齢の引き上げなど給付抑制策や、少子高齢化に対応して年金給付を抑える「マクロ経済スライド」の強化などを検討してきた。しかし、3党の参院選公約は、それらの課題に触れていない。 自民党は公約で社会保障政策について「国民会議の審議の結果を踏まえて必要な見直しを行