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ブックマーク / srad.jp/~yasuoka (9)

  • 著作権法における「引用」と「技術の開発又は実用化のための試験の用に供するための利用」と「情報解析のための複製等」 | yasuokaの日記 | スラド

    昨日の日記の読者から、「引用」は「著作権法第三十二条」であって「著作権法第三十条の四」ではない、という御指摘をいただいた。実を言うと私(安岡孝一)個人は、近江龍一・西原陽子・山西良典の論文『ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング』(人工知能学会第31回全国大会論文集, 2M2-OS-34a-1, 2017年5月24日)が、引用要件を満たしているとは考えていない。だから、昨日の日記で「著作権法第三十条の四」と書いたのだ。当該論文を少し見てみよう。 10個の小説の中に文は全部で7,009文あった.そのうち猥褻な表現に関する文は3,199文あった.クラス1に分類された文は615文,クラス2に分類された文は575文,クラス3に分類された文は8文,クラス4に分類された文は2,130文であった.いずれにも分類されないものはなかった.なお,同時に2クラス以上に属する文もある

    著作権法における「引用」と「技術の開発又は実用化のための試験の用に供するための利用」と「情報解析のための複製等」 | yasuokaの日記 | スラド
  • Re: 書写言語研究におけるサンプルデータの重要性と妥当性 | yasuokaの日記 | スラド

    一昨日の日記の読者から、松谷創一郎の『立命館大学の研究者による「pixiv論文」の論点とは──“晒し上げ”批判はどれほど妥当なのか』(Yahoo!ニュース、2017年5月27日)を読んでほしい、との御連絡をいただいた。読んでみたのだが、この記事の問題意識が、私(安岡孝一)にはサッパリ理解できなかった。特に以下の部分。 私には、そうは思えない。少なくとも、近江龍一・西原陽子・山西良典の『ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング』(人工知能学会第31回全国大会論文集, 2M2-OS-34a-1, 2017年5月24日)は、人工知能の研究者というコミュニティを代表している論文ではなく、それを「理工系」の「領域」などと一括りにするのは、あまりに議論が雑すぎる。また、

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  • 書写言語研究におけるサンプルデータの重要性と妥当性 | yasuokaの日記 | スラド

    私(安岡孝一)の2016年2月26日の日記の読者から、近江龍一・西原陽子・山西良典の『ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング』(人工知能学会第31回全国大会論文集, 2M2-OS-34a-1, 2017年5月24日)という論文を読んでほしい、との御連絡をいただいた。読んでみたのだが、書写言語研究におけるサンプルデータの重要性を全く理解していない論文で、正直、頭が痛くなった。 研究では猥褻な表現に関する文を集めるために,pixivに投稿されているR-18小説を用いた.R-18小説に分類される小説の中から,2016年10月のウィークリーランキングTop10の小説を選択し,分析に用いた. そんな偏ったサンプルデータ10で、まともな結果が出るわけが無いだろう。しかも、なぜpixivに限定しなければいけないのか、pixivに限定する意図は何なのか、この論文には全く書

    書写言語研究におけるサンプルデータの重要性と妥当性 | yasuokaの日記 | スラド
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2017/05/26
    “インターネットでお手軽にサンプルデータを拾ってきたい気持ちは、まあ、理解できなくもないが、それでも研究を始める前に、そのサンプルデータの妥当性を検討しておくべきだ。”
  • 「Orarioガラミで取得した単位は取り消す場合がある」 | yasuokaの日記 | スラド

    Orarioの芳大樹が書いた『時間割アプリの「Orario」の特性と安全性について』(2017年4月17日)という文書を読んだ。このOrarioは、京都大学のKULASISにずっと不正アクセスを繰り返していて、正直なところ私(安岡孝一)としてはアタマに来ていたのだ。 大学が提供する情報が散在していることによる情報の取りこぼしや、スマホ最適化が行われていないことによる不便さを解消すべく、誰もが使いやすいシームレスな大学情報と連動した仕組みを作ろうと弊社メンバーが大学在学中に開発したアプリが「Orario」です。 ふざけるな。京都大学には全学生共通ポータルがあるだろう。あれを見て「情報の取りこぼしや、スマホ最適化が行われていない」などと主張するのは、いったい全体どういう料簡なんだ? それともOrarioは、京都大学のKUMOIやMyKULINEもサポートできるのか? Orarioアプリでは「

    「Orarioガラミで取得した単位は取り消す場合がある」 | yasuokaの日記 | スラド
  • Orarioに対する営業妨害と非識別加工情報 | yasuokaの日記 | スラド

    私(安岡孝一)の昨日の日記は、Orarioに対する営業妨害だ、との御意見をいただいた。まあ、そうだろう。来月30日以降Orarioが、学生の所属大学、所属学部・学科、性別、卒業年度、登録時間割の匿名加工情報を、第三者に販売営業するつもりなら、私の昨日の日記はOrarioに対する営業妨害だ。Orarioのプライバシーポリシーにおいて、「(4)統計データの作成および当該データの第三者への提供」の具体的利用態様がどうなっているか見てみよう。 当社は、左に記載の情報を以下の目的のために利用します。 ・左記情報を利用者が識別できないように加工した上で、利用者の利用形態等の統計データを作成するため。 当社から右記情報に関する統計データの提供を受けた第三者は、当該情報を以下の目的のために利用します。 ・当社または第三者の商品またはサービスの広告の開発または提供のため ・マーケティング調査、統計、分析のた

    Orarioに対する営業妨害と非識別加工情報 | yasuokaの日記 | スラド
  • 『南齊書』における「獨逸」の用例 | yasuokaの日記 | スラド

    「独逸」の当て字に関して、いくつかの論文をざっと読んでみた。中でも特に、佐伯哲夫『維新前後の新聞に見る外国地名の漢字表記』(国語年誌、第5号(1986年10月), pp.1-16)が「漢字表記推移の意識」について述べた部分が気になった。 ア まぎらわしさのない表記へ 「亜墨利加」の「墨」が「米」に席を譲ったこと(「墨」はやがてメキシコの「メ」の専用になり、その簡略表記にも用いられるようになる)や、「比利時」が「白耳義」へ交替していったこと(「比」はのち、フィリピンの「フィ」の表記に)や、「日耳曼」が「独乙」「独逸」をとり入れたこと(「日」では日とまぎれるが、「独」ならそのおそれはない)などがこれである。 イ おぼえやすい表記へ 「倫敦」に「竜動」(主+述)が加わったり、「独乙」が「独逸」(修+述)へ交替していったりしたことなど、こう見ることができる。 「修+述」つまり、副詞と動詞の組み合

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  • 封建的身分制度としての「士・農工商」 | yasuokaの日記 | スラド

    身分制度ではなく「人々」という意味? しかし、教科書に載っていないとはいえ、士農工商という言葉時代が存在しなかったという意味ありません。江戸時代には武士、農民、職人、商人が多かったという意味、つまり「多くの人々」という意味合いで使われていたようです。 その認識は甘い。詳しい解説は、小林茂『「士農工商」の源流』(大阪経大論集, 第42巻, 第6号 (1992年4月), pp.294-270)に譲るが、少なくとも「士・農工商」の序列を表す意味合いでの用例が、文亀~天正年間には登場している。つまるところ、「農」と「工」と「商」の間の序列関係は必ずしも明らかではないが、「士」と「農工商」の間の身分序列を表す用例は、その後も明治時代に至るまで、多数存在していたということだ。 ただし、小林も指摘するとおり、「士農工商」の元の意味は単なる職業分類であって、それが身分序列にも使われるようになったために、両

  • 鍋島藩における和文モールス符号 | yasuokaの日記 | スラド

    確かにこの「主婦」のおっしゃる通りで、武雄市には、もう蘭学館は不要だと思います。同様に、武雄市には、もう武雄鍋島文庫は不要なので、他機関に移管すべきでしょう。 とコメントしたところ、なぜ武雄鍋島文庫にそうまで粘着するのか、という趣旨の御叱正をいただいた。私(安岡孝一)が「粘着」しているとすれば、それは武雄鍋島文庫だけではなく、いわゆる「大」鍋島文庫全体だと思う。 『文字符号の歴史 欧米と日編』(共立出版、平成18年2月)の図1には、「日初の和文モールス符号」というキャプションを打ってある。実は、この図を『江戸』大正7年12月号で発見した際に、私が最も気にしたのは、これが当に「日初の和文モールス符号」なのかどうかだった。この和文モールス符号は、安政2年7月2日(1855年8月14日)の浜御殿での実験で、小田又蔵と勝海舟が使ったものだから、もちろん、かなり初期のものであるのは間違いない

  • 武雄市図書館・歴史資料館と佐賀県公共図書館協議会 | yasuokaの日記 | スラド

    カルチュア・コンビニエンス・クラブ+武雄市図書館歴史資料館の『事業計画書』(武雄市臨時市議会資料、平成24年7月18日)を読んでいたところ、相互貸借に関して、かなり不可思議なことが書いてあった。 「継続する」として、じゃあ、どうしてここに「佐賀県公共図書館協議会」の1文が出てこないのか。なぜ「佐賀県内の公共図書館」ではなく、「他の図書館」とかいう具体性を欠く表現なのか。「相互貸借」のことは書いてあるのに、「図書物流システム」や「雑誌保存分担」のことが書かれていないのは、なぜなのか。 武雄市長物語にもコメントしたが、正直なところ武雄市図書館歴史資料館は、もはや佐賀県公共図書館協議会を脱退するしか、道は残されていないように思う。少なくとも、相互貸借からは外れるべきだし、そうすると雑誌保存分担も外れざるを得ないだろう。さもないと、Tポイントを貯めたいヤカラが、相互貸借を使って武雄市図書館から

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