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ブックマーク / www.dinf.ne.jp (10)

  • 図書館における合理的配慮-障害者差別解消法施行に向けて-

    図書館における合理的配慮 -障害者差別解消法施行に向けて- 河村 宏 1.障害者差別解消法と図書館の障害者サービス 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)の実施日である2016年4月1日が近づくにつれて,同法が規定する差別の解消をそれぞれの図書館で具体化するための検討が慌ただしくなっています。 この法律は突然外からやってきた「黒船」ではなく,「“図書館利用に障害のある人たち”に対するサービス」を全国的な調整のもとにすすめるため1)に設置された日図書館協会障害者サービス委員会等の活動を通じて,日図書館も間接的にその成立に貢献しています。 40年近い歴史を持つ障害者サービス委員会は,障害者サービスの実践に関わる図書館員が館種を越えて参加し,好事例と解決すべき課題について情報を共有すると共に,著作権法改正やDAISYの国際共同開発など,顕著な成果を

  • H20~H30利用実績、アンケート結果

    (公財)日障害者リハビリテーション協会は、平成20年度からボランティア団体等と協力して小中学校の発達障害など読みの困難がある児童生徒にデイジー教科書を製作・提供を行っています。当初80名だった利用者は、平成23年度には千名、平成30年度末では1万名を越えて急速に普及しつつあります。また、平成28年度からは、従来の点字教科書、拡大教科書に加えて、文部科学省による音声教材需要数調査も開始され、更に普及に弾みが付くものと予測されます。 1.平成30年度末までの普及の状況 平成20年度から平成30年度までの各都道府県別の利用者数は下表を参照ください。 平成30年度デイジー教科書の利用申請状況の詳細はこちらです。デイジー教科書の利用申請状況報告 2.利用者アンケート結果 当協会では、利用者の皆様にご協力いただき、デイジー教科書の利用に関するアンケートを取らせていただいています。 平成25年度から平

  • マルチメディアDAISY を活用した電子教科書

    情報サービスとユニバーサル・デザイン マルチメディアDAISY を活用した電子教科書野村 美佐子 (公財)日障害者リハビリテーション協会情報センター 出典:情報の科学と技術 62巻5号,203~208(2012) DAISY(Digital Accessible Information System)は,日語で「アクセシブルな情報システム」と訳し,プリントディスアビリティ(印 刷物を読むことに障害)がある人々の情報のアクセスを支援するデジタル録音図書の国際標準規格である。稿では,読むことが困難な人々 に有効であると注目を集めているマルチメディアDAISY 教科書について紹介し,ボランティアによる提供活動の現状,成果および課題を 示す。さらにすべての人の活動参加を保障するユニバーサルデザインの観点から,EPUB(Electronic PUBlication)とDAISY の連携によ る

  • 情報へのアクセスと開発に関するリヨン宣言

    *掲載者注:国際図書館連盟(IFLA)が年次大会において発表 2014年8月に出されたリヨン宣言は、英語で記されている。したがって、英語版を普及させることとする。 国際連合は、ミレニアム開発目標に続く新たな開発課題の策定を進めている。この課題は、人々の生活を向上させるアプローチについて、すべての国に指針を示し、2016年から2030年までに達成すべき一連の新しい目標の概要を説明するものとなる。 我々、下記署名者は、情報通信技術(ICT)の利用可能性に支えられた、社会全体における情報および知識へのアクセス増進が、持続可能な開発を支援し、人々の生活を向上させると信じている。 それゆえ我々は、国際連合の加盟国に対し、すべての人が持続可能な開発と民主的な社会の促進に必要な情報へのアクセスを持ち、これを理解し、共有できるようにすることを目的とした、2015年以降の開発課題の採用という国際的なコミット

  • IFLA/UNESCO多文化図書館宣言

    IFLA/UNESCO多文化図書館宣言 多文化図書館-対話による文化的に多様な社会への懸け橋 翻訳/日図書館協会多文化サービス委員会 世界には6,000以上もの異なる言語が存在し、私たちは皆、ますます多様化する社会に生きている。国際的な人口移動率は年毎に上昇し、複合したアイデンティティを持つ人々が増大する結果をもたらすことになった。グローバリゼーション、移住の増加、高速化した通信、簡便な輸送手段などの21世紀のパワーは、多くの国――文化的多様性がこれまで存在しなかった国もあれば、既存の多文化性を増してきている国もある――で文化的多様性を増大させている。 「文化的多様性」あるいは「多文化主義」は、異なる文化の共生と交流に関わるものである。「文化とは、特定の社会または社会集団に特有の、精神的、物質的、知的、感情的特徴をあわせたものであり、また、文化とは、芸術・文学だけではなく、生活様式、共生

  • 拝啓 公共図書館さま

    著作権法改正と障害者サービス 第11回 拝啓 公共図書館さま 藤田晶子 5年前に 「全国音訳ボランティアネットワーク」を立ち上げたのは,その頃,各地でバラバラに活動していた音訳仲間が手をつなぎ,話し合える場をつくりたい思いからでした。 その趣旨は今も変わりませんが,やがて活動するなかで音訳ボランティアの目的を十全に遂行していくためには,既存の諸組織との協力と連携プレーが欠かせないことがわかってきました。 図書館との関連で一例を挙げますと,ある人が近くの公共図書館に音訳者養成講座について尋ねたところ,予定はないという返事。ところがその直後, 隣の地域の図書館では,近々に開講が決まっていたことがわかったそうです。 こうした事例に幾度か触れるなかで,関係諸機関との連携の必要性と情報の共有が非常に大事であると考えるようになったのです。 以来,各音訳ボランテイア組織とは言うまでもなく,各図書館,社会

  • 読む権利に関する国際会議

    国際シンポジウム International Symposium 読む権利に関する国際会議 Conference on the Right to Read2011年2月10日(木) 会場:玉水記念館 大ホール 国際シンポジウムInternational Symposium この事業は大阪府民共済生活協同組合及び、全国労働者共済生活協同組合連合会の助成により行っています。 目次 趣旨 プログラム プロフィール 読む権利に関する国際会議 記録編 開会挨拶 湯澤 茂男((財)日障害者リハビリテーション協会 事務局長) 基調講演 河村 宏(国際DAISY コンソーシアム会長、IFLA/LPD常任委員会委員) 記念講演1 アメリカにおける合理的配慮と読書支援 スー・スウェンソン(連邦政府教育省、特別支援教育・リハビリテーションサービス局副次官) 記念講演2 ノルウェーのディスレクシア団体の活動と読

  • 障害者と災害時の情報保障~新潟中越地震の経験と今後の防災活動~シンポジウム報告書 

    障害者と災害時の情報保障 ~新潟中越地震の経験と今後の防災活動~ シンポジウム報告書新潟県中越地震における実情と取組み日自閉症協会 山日は新潟県支部の方に、報告していただく予定でしたが、都合がつかないということで、 支部からの報告書を元に、私が代わって報告します。 自閉症協会の会員の被害の概要新潟県支部には約300世帯の会員がいますが、いくつかの地区に分かれて活動しています。 そのうち、今回の地震で被害が発生した地区は、柏崎地区、長岡地区、魚沼地区の3地区です。 ここに居住しているのは、91世帯です。うち、なんらかの被害があったのは51世帯、56%です。 県が定めた基準による全壊1、半壊5、一部損壊6の合計12世帯です。残り39世帯は県の基準には 入りませんが、外壁や内壁のひび割れ、床や天井のいたみなどです。 地区別には、柏崎地区の21世帯のうち被災世帯は7世帯で33%、長岡地区

  • 2009年著作権法改正によって図書館にできるようになったこと:障害者サービスに関して

    小特集/著作権法改正と障害者サービス 2009年著作権法改正によって図書館にできるようになったこと:障害者サービスに関して 南 亮一 はじめに 2009年6月に成立した著作権法の一部改正は,図書館の障害者サービスの進展にとって,とても大きな足がかりになるものです。このため,この内容を理解することは,みなさんの図書館の障害者サービスを改善するために必要不可欠なことと思います。 そこで,この解説記事では,この法改正と障害者サービスとの関係につき,できるだけわかりやすく説明するようにしました。この記事が図書館の障害者サービスの改善に役立てばうれしいです。 なお,この法改正の意義などについては,誌2010年3月号掲載の山順一先生の論文でも扱われていますので,あわせてご一読いただければ幸いです。 1.法改正全体の内容について この法改正は,大きく四つの柱から構成されています。①インターネット等を

  • 「ディスレクシア」と「図書館」

    岐阜県立関特別支援学校 神山忠 こうやま・ただし はじめに ディスレクシアという言葉はどのくらいの知名度があるでしょうか。この機関誌でも目にするようになりましたが、一般的な知名度はまだまだだと思います。ましてや図書館で働かれている方たちが、ディスレクシアの特性を持つ人たちの気持ちを察することはなかなか難しいのではないでしょうか。小さい頃から文字が読めなくて恥ずかしい思いをしたり、読みたくても読めなかったりするもどかしさは実感として持てないかもしれません。 よく「当事者」という言葉を耳にしたり、私自身も使ったりします。私自身ディスレクシアの特性があり、文字からの情報を得るのにはかなりの困難があります。ですからディスレクシアの当事者と言えます。しかし、私が困難を感じているのは私自身の問題なのでしょうか。極端な発想ですが、墨字にされた文字が存在することで困難が発生しているわけで、こうした環境でな

    wackunnpapa
    wackunnpapa 2010/07/03
    本誌で読んだ。
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