日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する国立歴史民俗博物館。戦後の社会運動については常設展(総合展示)の第6室でも紹介されていますが、3年前に東大闘争と日大闘争の資料を受け入れた事を期に、「1968年」を中心とした企画展としてまとめられました。 展示は2部構成で、第1部は「「平和と民主主義」・経済成長への問い」。大きく紹介されているのが「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)です。中央の組織をもたず、各地で自発的に発足したベ平連。フォークソングなど若者文化も取り入れ、大きなうねりになりました。 空港建設という国策に、地域の農民が集落ぐるみで対峙した三里塚闘争。素朴な抗議活動から新左翼を巻き込んだ闘争へと激化。成田空港が死者を含む暴力を経て開港した事を知らない世代も増えてきました。反対同盟農家の子どもによる「少年行動隊」の資料は胸に迫ります。 第1部「「平和と民主主義」・経済成長への問
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